毎週月・木曜日配信

《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack

         when winning a great VICTORY.


2009年3月9日

(某ディーラーの独り言)

先週、金曜日の米雇用統計発表日は『噂で売られ、事実で買われる』を地でいく相場だった。相場の格言は経験則から生まれるものだから馬鹿にできないところがある。

5日のレポートで『ドル/円、クロス/円ともに戻りすぎに要注意。オーバーシュート気味』と言ったが、その通りに戻りすぎ分が下落という相場になった。何事も『行き過ぎ』には調整が入るということだね。本邦の今の政(まつりごと)にも調整が必要だ。

今週は再度、短期的には上方向に挑戦という相場付でドル/円は100円を目指すと思うが上値は限定的になるだろう。というのは、まだ実効相場的観点から言えばドル高で円安というスタンスのままであるから上余地よりも下余地に分がある。

あの世界に冠たるトヨタが国際協力銀行からお金を借りるという話には驚かされた。海外でのドル調達が難しくなったということらしい。

あのトヨタがそんなに資金調達に四苦八苦だということは金融機関を含めて他の企業は推して知るべしだ。こういうドル調達の厳しさや本邦政局混迷というものが円安・ドル高に振れ始めた要因なのだろう。

余談。

某週刊誌に面白い記事が載っていた。英国金融街シティで『儲けの大きいディーラー・トレーダーは男性ホルモン値が高い』という研究結果がでたんだそうだ。経営者・芸能人・アーティスト・政治家にも男性ホルモン値の高い人が多いという。また、男性ホルモン値の高い人は言語能力があまり発達しないと言う結果もあるそうだ。要するに沈着冷静な知的な人よりも動物的・野獣的な人のほうがディーラー・トレーダーに向いているということだね。小生は以前から薄々感じていたことだが…!


Uとのへ


男性ホルモンというかいわゆる爬虫類脳だね。
大脳辺縁系、旧皮質に属する線条体による反射神経。
線条体は主に価値判断をつかさどるところ。
線条体にはあらゆるものにたいする「尺度」(貨幣)があって、
これはいい、これは悪いを瞬時に決める。
不思議なことに、
社会的報酬(良いことをして人に褒められる)なども、
この部位に属する。そして、
“ひらめき”は大脳真皮質・前頭葉に属するのに
“直感”は線条体に属するやうだ。
原生代の時代から、生物同士は、
色々考えたりなんかしているうちに、
あッという間に食べられちゃう(自分も含めて)。
したがって前頭葉は「平和」な時代、統治管理能力、
百年に一度「危急存亡」の時代は直感的能力が必要なんだ。
“いざ、桶狭間”なんて云ふ時は考えてなんかいられない。
石橋を叩いて渡る寒さかな危急存亡たれかゐないの
一気に、集中的にだ。
俺だったら、社会保障年金改革に100兆円だね。
どうせ前借なんだもン。

智笑