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《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack
when winning a great VICTORY.
2009年3月5日
(某ディーラーの独り言)
ドル/円、クロス/円ともに戻りすぎに要注意。若干、短期間でオーバーシュート気味。
上昇エネルギーが削がれたところが絶好の売り場か?但し、超短期勝負。
今のマーケットは慣れっこになったネガティブ材料よりもポジティブな材料に反応しやすいようだ。
※「圧」が溜まってきてゐる。明日は一気に動くゾ !!
3日、RBA(豪準備銀行)は政策金利を3.25%(市場予想は0.25%引き下げの0.30%)に据え置きとし、カナダ中央銀行は0.5%引き下げの0.5%(市場予想通り)とした。
RBAが引き下げず据え置おいたことで発表直後からマーケットは好感し2円弱上昇した。RBAの金利引下げはこれで打ち止め感がでてきた印象だ。一方カナダ中銀は市場予想通りだったがマーケットは売りで反応した→為替は需給と金利差で動く。
本日、5日ECB(欧州中央銀行)、BOE(英中央銀行)政策金利発表を注視。
米政府公的管理下AIGの経営再建は非常に厳しい局面に入ってきた。10月~12月期の赤字は約6兆円という米企業四半期決算で過去最大となった。米政府は2兆9千億円の資本注入する救済策を発表したが、多分これでも相当足らないのが実態だろう。AIGは傘下のアリコや香港の生命保険グループAIAの売却先を探しているが世界中の同業者も自分のところの火の粉を振り払うのがやっとで他社のことまでとても手がだせるような状態でないので買い手はでてこないだろう。
バーナンキFRB議長は『ヘッジファンドのような運用をしてきたAIGの救済ほど怒りを覚えたことはない』と発言。ごもっともな意見だと思う。AIGも一般保険業務だけやっていれば健全な企業だったのにCDS(企業債務不履行対象保険)なんていう金融商品を大量に売ってたから…。
いくら米政府がAIGに資本注入しても焼け石に水状態ということだ→米財政大逼迫。明日、金曜の米雇用統計・失業率ともには相当厳しいものになりそうだ。
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