毎週月・木曜日配信
《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack
when I win a great VICTORY.
2009年2月2日
(某ディーラーの独り言)
行き過ぎた円高は実物経済に関わっている大多数の経営者にとっては有難くない状況だが、残念ながらここしばらくはドル/円・クロス/円ともに円高傾向は続くだろう。
戻り売りというスタンスは変わらないと思う。オバマ政権の矢継ぎ早の対応策も効果が出始めるのは夏頃ではないのかな?
オバマ政権はバッド・バンク設立構想を表明。バッド・バンクとは一言で言うなら『金融機関の不良債権を買い取る専門銀行』ということになる。現在、米国では銀行の貸し渋りで企業支援システムが全く機能していないのが実状だ(本邦も貸し渋りの兆候が出始めている)。ただこれの問題は不良資産の評価ができないほど当該資産が毀損しているということだ。評価できないものを適当に評価して処理したということになると米の財政悪化を益々悪化させるということだけになってしまう→米国民のツケとなる。しかし、銀行のバランスシートの改善には大いに役に立つと思うが…。それよりも銀行の最低必要自己資本比率を暫定的に下げて余剰金を貸したら如何なのか?経済学者に意見を聞いてみたい。ちなみに、BIS規制では国際業務銀行は自己資本比率8%以上、国内業務銀行は4%以上。
日銀関係者の『円売り介入しても輸出業者への効果は限定的』発言は学者思考だね。企業は何銭でも良いから円安に振れれば嬉しいということが分かっていない馬鹿発言。日銀は各国の中央銀行に比べると実体経済に即していない政策が多すぎる。
ショート(売り)専門の投資会社を運営する投機家タグ・キャスは『ウォーレン・バフェットの時代は終わった』という見解を示した。米著名投資家バフェットは優良株の長期保有で有名であり、ビル・ゲイツを抜いた世界一のお金持ちだ。
タグ・キャスによるとバフェットが運営する投資会社バークシャーが保有する主要株価の含み損失額は160億ドル(1兆4400円)だそうだ。キャスの『バフェット時代の終わり』の理由は《株の長期保有が基本なため売り時を失している》《最近、デリバティブ取引にシフトしている》ということだそうだ。今、勝ち組キャスの発言は強気だね。『勝てば官軍』ということかな…?
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