ちょっと待って!脱ステロイド治療!? | 看護師の江東区子育てママと赤ちゃんの教室「あかちゃん共和国」

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現役看護師が開く親子教室。親子のふれあい教室、赤ちゃんのスキンケア肌ケア教室、赤ちゃんとママたちの交流会を開催しております。サンリオ&動物園&水族館大好き6歳差姉弟、小学4年生と4歳の子育てママでもあります。

こんばんはキャッ*m
看護師が開くナース江東区子育てママと赤ちゃんの親子教室『あかちゃん共和国』みっちゃんです
(受付中の6月お教室スケジュールはこちらですhttp://ameblo.jp/akachankyouwakoku/entry-12275754018.html)


書こうか迷っていたらこんな時間になってました

必死に向き合うママたちの気持ちがわかるから…
頑張りを否定してしまうのではないか…

でも、同じように、我が子のアトピー性皮膚炎や肌荒れに悩んでいるママたちに知って欲しいから、書こうと思います


『重度のアトピー性皮膚炎の赤ちゃんが、脱ステロイド治療をしている』と書かれたブログでした

ステロイドを一切使わない、保湿もしないという治療をされているそうです

まだ痒みを感じない月例なのですが、肌が深く傷つき、痒みを感じ掻いてしまうため、血だらけでした

血だらけになるまで掻いてしまうため、かさぶたになり、浸出液はカサカサになり、また痒みを増し、掻いて、また悪化して、どんどん悪循環になっているようでした

しかも、かかってる病院の医者は、「痒がるなら納得するまでかかせていい」とママさんに伝えてるそうな

だから血だらけになるまでかかせて、痛みで泣き叫び疲れはてて寝るとありました


アトピー性皮膚炎の子に、痒みを我慢しなさい❗、掻くのをやめなさい❗というのは、ストレスになるだけです

だって痒いもんは痒いんですからなく

私も子どもの頃からアトピーっ子なので、痛いほど気持ちはわかります


でも…痒がるならかかせていいだと❗
ちょっと待てQueenly、掻いたら、また肌を深く傷つけ、バイ菌でも入ったら、より治らなくなる!!

掻くのを我慢させるのは確かにストレスとなり、そのストレスからより神経は過敏になり、炎症や痒みを押さえるホルモンも出にくくなったりします

でも、じゃあ、どうすれば痒くならないか教えたのか!?
保湿をするだけでも、痒みが和らぐのに…

読んでて悲しくて、頭にきて…
でも、ママの必死な気持ちはわかるから、やっぱり悲しくて…


『ステロイド』…怖いですか?
我が子に塗るの…やはり嫌ですか?

昔、「ステロイドを塗ると副作用でアトピーが悪化する」とか、「一度ステロイドを使うと手放せなくなる」とか言われ、ステロイド=悪、みたいな時代がありました


でもね、ステロイドは決して怖い薬ではないんです
正しい使い方をすれば大丈夫なんですぽっ


世界基準で、"標準治療"というものがあり、

①まずは、ステロイドを使用し、痒みや炎症を押さえるべし

②日常のケアとして、ドライスキン=乾燥肌にならないよう、肌のバリアを壊さないよう、保湿をかかさないようにする

という治療が確立されています


怖がって薄く塗ったり、回数を減らしたり、まだ治りきっていないのに塗るのを止めてしまったりすることで、肌荒れを繰り返してしまい、悪化させてしまうことがあります

怖がらず、しっかり塗って、まずは落ちつかせる必要があるんです
赤ちゃんたちに出る弱いステロイドなんて、手のひらいっぱいにのばしても、全然大丈夫なぐらいなんですよ

ステロイドを使ったからではなく、正しく使えてなかったから、そして、その後のケアを正しくおこなえなかったから、繰り返してしまうんですえーん


そして残念なことに、そこには、医師や薬剤師がきちんと説明出来ていないという原因もあります

いまだに、「うすーくのばしてくださいね」とか、中には「あまり使いたくないから弱いのだすね」と伝える医師もいます

そんなこと言われたら、ママたちは塗るのをためらいますよねあ、あは。

大丈夫、ちゃんと、肌のことをしっかり学び研究しているドクターたち、アレルギー学会のドクターたちは、標準治療を、ステロイドを処方しています


本当の脱ステロイドは、正しい治療をして、正しいスキンケアで日常的に維持し、ステロイドを使わなくてもいられる肌にもっていくことです

決して、いきなり、ステロイドを止める、絶つことではないんです


ステロイドを怖がらないでくださいね
ちょこちょこ塗りは、肌荒れを長引かせます

保湿をしない肌は、肌がトゲトゲ、バリアも壊れ、痒みを感じさせたり、アレルギーを生むことも…


スキンケア教室や、あかちゃん共和国のベビーマッサージ教室などに来てくれたママさんたちには知って欲しくて、アレルギー予防もふまえて、ずっとずっとお話ししてきました

赤ちゃんたちの肌はデリケート
いつでも、肌トラブルと隣り合わせ
正しい知識と、正しいケアで、守ってあげたいですよねぽっ

大丈夫、絶対良くなりますよ