高瀬比左子 diary

高瀬比左子 diary

未来をつくるkaigoカフェ代表、高瀬比左子の介護に関わる人としての思いや日々の徒然なることを書いていきたいと思います。

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ご要望や訴えが多い方に対して、認知症や精神的な病気だから、という一言で、すべてをマイナスの側面から捉えたり、こちらが被害者のような意識で相手を批難するような目線を持つことはとても危険ですし、誰も幸せにならないですよね。

ただ、人手がぎりぎりの介護現場では、間違った対応で症状をさらに悪化させるような状況も実際はあるのではないかと思いますし、それを何の疑いもなく皆が行ってしまうという、いわゆる感覚の麻痺というものもあるかもしれません。行動範囲が広く、訴えの多い方こそ、対応する側としては容易ではないですが、現場の連携で上手く対応するのが、プロの介護職と言えるのではないかと思います。

もちろんそのような方の行動を薬などで一時的に抑えることはできますが、やはり大切なのは相手に対する対応の積み重ねだと思います。もしも内部の人間で対応が間に合わないなら、外部資源の活用など、広い視点で物事を見ていき、その理解を家族や関係者に促すことも必要だと思います。訴えの多い方こそ、現場での一番の研究対象として、適切な対応を検討し、チームの連携で乗り越えていくことが、介護職としての成長にもつながるのではないかと感じています。