今回のタイトルは「思い出」としました。
まだ思い出にはなってないのですが、
思い出になりそうなので。
ご利用者様のHさん:女性(H様ではなく、あえてHさんにします)が、近いうちにグループホームへ行くかもしれません。グループホームへ行くことは、Hさんにとって良い事であって欲しいとみんな思います。
Hさんは、私が介護職を始めた時に、「散歩したい」と言って、ちょっとした隙に外に出てしまい、慌てて追いかけた事がありました。
近所を散歩したのですが、途中「もうついてこないで」「もう本当にいやっ!」と言われて泣かれてしまいました。
最初は私も「帰ろうね」とか自分なりに優しく言ったつもりですが、全然伝わりませんでした。
そのうち私もイライラモードに。
本当に困りました。
転倒しない様に安全第一のつもりでHさんの散歩に付き合いました。
幸いな事に散歩しているうちに、途中のご近所のお花を見てはHさんが「きれいね〜」と言われて、笑顔に。無事、施設に戻ることができました。
でも施設に戻ると、今でも信頼できる先輩から、(良い意味で)思いっきり叱られました。
責任を重く感じた時であり、これから(介護職を続けられるかなぁ どうしよう)と思いました。
その日からもうすぐで1年になります。
何かと気難しいHさんですが、私には笑顔で接してくれます。
ご利用者様のご家族も含めて、Hさんが良い生活をおくられる事を願います。
今、1週間体験でグループホームへ行かれています。「すぐに戻って来るよ」と言っていた仲間達も、今日は「グループホームが良かったのかなぁ(^^)」と言っています。
もしグループホームへ行くのであれば、もうHさんとお話する事もないかもしれません。
嬉しいような、寂しいような。
複雑な気持ちです。
どちらにしても、私にとってはとても良い思い出になりそうです。