最初にお伝えしておきますが、この記事は都市伝説です。

 信じるか信じないかはあなた次第です。よろしく。笑

 

GDPと国家予算(歳出) 

 

 日本のGDPは世界第3位です。30年続く不景気真っ只中ですが、腐っても鯛、今でも十分輝かしい経済力です。豊かな国に見えます。

(バブル時代の日本)

 

 GDPとは国民総生産で国家が稼いだお金。売上です。利益ではありません。

 国家予算とはその年に国が使うお金。支出です。少ない方がいいわけです。

 

 統計の豊富な2017年度で見てみますと、日本の実質GDPは553兆730億円

 ランキングを一覧しますと。

 

 1位、アメリカ 2424兆9540億円

 2位、中国   1660兆5720億円

 3位、日本   553兆730億円

 4位、ドイツ  468兆4990億円

 5位、イギリス 351兆5340億円

 

 次に同じく2017年度の国家予算を見てみましょう。

 

 こちらは国家予算の歳出額なので多いのは良くないことでもあります。

 当然、歳出額の中には借金の額も入っています。

 実はこちらも世界第3位となっています。( )内はGDPとの比率

 

 1位、アメリカ 533兆9755億円(GDP比 22%)

 2位、中国   336兆8960億円(GDP比 20%)

 3位、日本   221兆1200億円(GDP比 40%

 4位、ドイツ  181兆3280億円(GDP比 38%)

 5位、イギリス 120兆8480億円(GDP比 34%)

 

 GDPと国家予算歳出の関係を見ると、日本の歳出額のGNP比が40%とトップです。これは支出が大きいということなので良くないことです。

 ドイツやイギリスも30%台と高いですが、単純に比較できません。実は日本にはこの他に独自のカラクリがあります。

(からくり人形)

 

 

 

ジャパンオリジナル「一般会計」と「特別会計」 

 

 日本では何故か国家予算を一般会計特別会計とに分けています。毎年、国会で審議になる予算は一般会計のことを意味し、特別会計は国会で審議されません。各省庁と政治家の裁量で予算を決めています。このシステムは世界で日本だけです。

 

 特別会計が存在する理由として震災や金融恐慌、パンデミックなどの不測の事態に対応できるように別枠で予算を組んでいます。何かあった時のための財布として予算を確保しているわけです。さすが日本です。建前ですが。。。

 

 国会で審議されずに使うことのできる予算なので大した金額ではない。かと思いきや、2017年度(平成29年度)の財務省発表では、

 

 一般会計 97兆4547億円  特別会計 196兆8000億円 

 

 と特別会計の方が一般会計の2倍近い数字が挙げられていました。

 特別会計の計算方法や発表の仕方は難しく手が込んでいるので一般人にはわかりません。なので数字を控えめに発表されてもわかりませんが、それでもこの金額です。

 さすがオモテナシ(表無し)の国、頭が下がります。

 

 ここで前項目の日本の2017年度GDP比を再計算してみましょう。

 

 日本のGDP   553兆730億円

 日本の国家予算 一般会計 97兆4547億円 + 特別会計 196兆8000億円

         =294兆2547億円(GDP比 53%

 

 なんと日本は稼いだ金(GDP)の半分以上を国家予算として使っていました。もちろん、税金です。また、上にも記した通り、これは控えめな数字です。

 アメリカや中国でさえ、稼いだ金の5分の1しか使っていないのに半分以上使っていたら不景気が続くのは当然ともいえるでしょう。しかも防衛費1%なのに。。。。

 借金が増えていくのは当然とも言えますね。

 

 

 

国家公認のマネーロンダリング(ただし国民公認ではない) 

 

 この特別会計ブラックボックスです。毎年、様々な歳入・歳出を繰り返し一般の人にはその中身が分からなくなっています。こんな場合は分かることだけ考えることにしましょう。

 

 一般会計の2倍近い国家予算である特別会計。つまり、こちらが真の国家予算ということです。我々が国家予算と勘違いしている一般会計は規模を見てもわかる通り、見せかけだけのただの数字にすぎません。全体の国家予算の3分の1以下でしかない一般会計を国会の予算委員会で、予算を検討するフリをしているだけなのです

 

 推測ですが、一般会計の予算は主要国の国家予算のGDP比を参考に毎年適当に算定しているのではないでしょうか?もともと意味ないですから。

 

 さらに驚くことに国会審議の後、複雑な予算編成を経て、一般会計の60%が特別会計に組み込まれています。一旦特別会計の中に入れてしまったらその後を追うことは不可能です。

 

 2017年度で言えば日本の全国家予算294兆2547億円のうち一般会計の60%を特別会計に算入すると、特別会計は255兆2728億円になります。

 実に日本の国家予算の86.7%特別会計となりその使い道を国民は知りません。

 

 これは国家予算の87%が毎年マネーロンダリングされていると言ってもいいでしょう。国家公認です。魔法の薬です。

 

 

見えないお金(借金)の行先 

 

 2001年(平成13年)の本なので少し情報が古いですが、特別会計のお金の流れを追った図があります。

 今は亡き元衆議院議員・石井紘基氏の著作の中で作成した図表です。

 これができたのは、国会議員の特権によって一般には公開されない資料なども手に入れることができたからです。とても貴重な資料です。

 これ以降の本がないのは、翌年に暗殺されてしまったからです。推して知るべし。

 

 

 (日本が自滅する日 石井紘基著より)

 

 

 

 まあ、色々書いてありますが、特別会計の行先は大きく3つ。特殊法人・認可法人への出資金と役人の給料、各種補助金・支援金です。他にもアメリカ様に貢ぐためのアメリカ国債購入費にもなっています。(外為特会)

 もちろん多くは国内の国債の処理にも使われています。公団の利権やら色々と問題はありますが、詳しくは書籍をお読みください。

 

 

なぜ特別会計は存在し続けるのか? 

 

 特別会計という存在は健全ではありません。独裁国家ならいざ知らず、まがいなりにも民主主義を標榜している先進国・日本に存在しているのは異常です。

 

 特別会計を加味して2017年度の国家予算ランキングを書き直すとこうなります。

 

 1位、アメリカ 533兆9755億円(GDP比 22%)

 2位、中国   336兆8960億円(GDP比 20%)

 3位、日本   294兆2547億円(GDP比 53%

 4位、ドイツ  181兆3280億円(GDP比 38%)

 5位、イギリス 120兆8480億円(GDP比 34%)

 

 この国家予算の割合も異常です。せめてGDP比を40%に抑えれば、残り13%分、約72兆円が国民のために使えるのです。2020年度の消費税の税収が約60兆円なので膨大な数字です。

 妻や子どもが一生懸命稼いだ金を暴君の夫君が競馬と酒に注ぎこんでいるようなものです。

 

 では、なぜ特別会計は未だに存続し続けるのでしょう?

 ここにタイトルにもあるように日本の隠れた階級制度が関係してきます。

 

 公務員は現代の貴族とも言われています。生活保障は完璧、出世すれば天下りもし放題です。上級国家公務員ともなれば親子3代の特権はゆるぎないでしょう。

 ただ、公務員資格は試験制度なので身分保障は実力相応とも言えます。

 

 政治家も貴族です。数々の法的な優遇が約束され、数年に一度の選挙さえクリアすれば安泰です。投票という関門がありますが、そこは未だに農村社会の日本人、金さえあればオールクリアです。3回以上議員を務めれば議員年金ももらえます。

 

 そして、この公務員と政治家が特別会計を操作しているわけです。それでも義憤にかられた一部の公務員や政治家も存在しています。むしろそちらの方が多いかもしれません。それでもこの特別会計は潰せないのです。

 

 義憤にかられた真の政治家・石井紘基元衆議院議員は国会で特別会計とそれにつらなる利権の巣窟、特殊法人・認可法人などを追究するべく準備していました。その数日前に自宅前でチンピラを装った刺客に刺されて無くなってしまいます。

 

 

 この事件の後、特別会計や特殊法人・認可法人を追究する動きは消滅してしまいました。わかりやすいです。殺されるからです

 

 故・石井紘基の後を追って政権を取った民主党の事業仕分けも結局は空振りに終わってしまいました。与党になってもこのざまです。この守りは相当硬いと考えられます。

(クラリオンガール時代の蓮舫議員、事業仕分け頑張ったんですけどねぇ。。)

 

 政治家と公務員が結託して特別会計の聖域を死守しているわけですが、それはもちろん自分たちにも旨味があるからです。

 

 政治家が利権に絡むのは当然のこと、公務員も天下り先の確保・維持のために特別会計をなくすことはできません。しかも公務員給与の一部は特別会計から出ています。

 

 貴族である政治家と公務員が自分たちの利権を確保するために特別会計は存続し続けているのです。と、一般には思われていますが、この常識が我々の目を眩ませています。それにはさらなる隠れた日本の階級制度を理解する必要がありそうです。

 

 考えてもみてください。公務員や政治家が都合が悪いからと言ってそう簡単に暗殺なんて考えるでしょうか?

 

(現代日本の闇 特別会計と階級制度 その2 へ続く)