占い・スピリチュアルに籍を置きながら占いのテーマが無いのはどうか?と思いますので書いてみます。例によって断言調で。

 

 今回は双子がテーマである。

蛯原友里

 

 ピーター・B・ノイバウアーという人をご存じだろうか?オーストリアからアメリカに移住した子供専門の精神科医である。

 ノイバウワーは子供の遺伝的性質と社会環境をテーマに研究していた。人間の形成は遺伝子によるものか環境によるものか?その割合などもテーマの一つだった。

 実はこのノイバウアー氏、アメリカで秘密裏に社会的実験を行っていた。養子縁組を斡旋する機関と組み、生まれたばかりの双子をそれぞれ違う環境に養子に出すというもの。その双子の成長を秘密裏に観察し、統計を取っていた。一卵性双生児、俗に言う双子は、遺伝子が全くといっていいくらい同じである。

 全く同じ遺伝子がそれぞれ違う環境に置かれた場合、どのような人生を選択していくのか?どのような人物像が形成されるのか?それを知ることがこの実験のテーマだった。

 この実験で、人間の人生に遺伝子がどの程度関与しているかが分かるからだ。もちろん倫理的に非難される行為だったことは言うまでもない。なかには本人が双子と知らずに育てられた例もあった。

 有名な記事をリンクしておく。

 

エリスとポーラの例(何でも評点さんより)

三つ子社会実験(カラパイアさんより)

 これらの実験を知って、我々が興味を持つところは、こんな社会実験やってたんだ!許せない!という部分ではなく、実験の結果はどうだったのか?ここが知りたいところだろう。研究成果の資料はエール大学の保管庫に凍結してしまったらしい。しかも、その保管庫は2066年になるまで開錠が許されていないという。実験結果を公表したくないのだろうか。しかしながら、漏れ伝わる情報や他の双子の例を見ても結果は歴然としている。

 

残念ながら、人間の人生は遺伝子によってほぼ決まっている。

 

これも有名な双子の記事を載せてみよう。

ジム・ルイスとジム・スプリンガー(秘密の小部屋さんより)

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 ふたりは、1939年8月、一卵性双生児として生まれたが、生後間もなく兄はオハイオ州に住むルイス夫妻のもとに、弟は同州デイトンに住むスプリンガー夫妻のもとに養子に出された。そこでふたりは、

 

偶然にもそれぞれの養父母に「ジム」と名づけられた。
 

 兄のジム・ルイスさんは子供の頃に生き別れの弟のことを知り、1979年、39歳のとき、弟探しに乗り出した。幸い養子縁組の手続きの書類が裁判所に残っていたので、6週間後、ルイスさんは弟の家を訪ねることができた。
 対面したふたりは、そっくりの顔立ちで、生まれてすぐに離れ離れになったというのに、何ともいえないなつかしい気持ちになった。そして、さまざまな共通点があまりにも多いことにも驚いた。


 ふたりはどちらも、爪をかむくせがあった。不眠症気味というところも共通していた。ふたりとも18歳で偏頭痛が始まり、ほぼ同じ頃に治っていた。また、ふたりとも心臓に同じ病気があり、体重も同じだった。

 

 こういった体質だけのことなら、同じ遺伝子を持つ一卵性双生児ということで、ある程度納得できなくもないが、ふたりの共通点はそれだけではなかった。


ふたりとも「リンダ」という名前の女性と最初の結婚をし、生まれた息子に「ジエームズ・アラン」と名づけた。そしてふたりとも最初の妻と離婚し、またもや「ベティ」という同じ名前の女性と再婚していた。さらにふたりとも同じ頃に犬を飼い、「トイ」と名づけていた。

 職歴も同じで、ふたりは最初、保安官補となり、次いでガソリンスタンドに勤め、そのあとマクドナルドに勤めていた。ふたりとも趣味は日曜大工で、そのために自宅に半地下の仕事場を持ち、いつも夏の休暇は同じフロリダの海岸で過ごしていた。そしてふたりとも愛煙家で、同じ銘柄のタバコを吸っていた。

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 決定的である。普通は凄い偶然!ってところで終わるのだが、ここでは話しは終わらない。

 双子は遺伝子が同じ。顔も体型も同じだ。しかも同様の人生を送ることになる。だが、これは占いに応用できるのではないか?双子である。同じものがたくさんある。

 

・生年月日が同じだ。これは四柱推命に通じる。

・星座も同じ。星座占いだ。

・血液型も同じ。血液型占い。(書いてて恥ずかしくなるが。。。)

・観相学(顔占い)、手相占い、その他もろもろ。全部同じだ。

 

 双子の人生が同じならば、これら占いの根拠が証明されたことになる。データさえしっかりしていれば、占いは確実に当たるのである。

 

 しかし、ここで私が一番気になる占いは姓名判断だ。

 

 最後に挙げたジム兄弟の例を見ても、名前まで同じとはどういうことなのか?他の双子の例でも同じ名前の人と結婚した例は多い。遺伝子と名前が関係していることは確かなのだが、しかし名前は人が付けるものだ。自分が付けるものではないのに、同じ名前をつけられたり、同じ名前の人と結婚したりと、おかしくないだろうか?しかし事実がこれを証明している。

 

 遺伝子と名前には明らかに相関関係がある

 

 考えられるのは、名前の音読み(発音)の音波が遺伝子の周波数となんらかのリンクをしているのではないか?とも考えられるが、日本では名前は漢字表記なのであまり気にならないかもしれない。

 調べてみたいところだが、現在のプライバシー保護法によって人の名前を調べるのはとても難しい。残念。

 

 

そんな話。

鈴木 みな まりあ