砂丘地に湧水が出ていることで知られる、ひたち海浜公園の沢田湧水地。

未公開エリアに足を踏み入れると、こんな案内板があります。

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最初は沢田湧水地の源頭部に案内されます。
デッキになってる展望台から源頭部を見学します。
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遊歩道は、この源流から少し離れた湿地帯の中にあります。

はて『源頭部』?
聞き慣れない格式高そうな響きの言葉をネットで調べてみましたら、
源頭部とは意外にも登山用語に入ってました。山の地形に関するものでした。

尾根直下、尾根に到達する谷の最上流部のことを言うそうです。
岩ごろごろのガレ場になってることが多く、地下から水が湧き出しているとか。

ということは、どこの山にもあるのかしらん?

山の名前に源頭部を入れて検索をかけてみますと、あります!あります!
たくさんありましたよ、源頭部が。
地理用語なのか、○○山△△川の源頭部より土石流が・・・そんな内容が多いです。
大きな土砂災害は源頭部から始まることが多そうです。
テレビのニュースで「源頭部より土砂が・・・」とは聞いたことありませんので、一般には使わない専門用語なのでしょう。

さて、ここからが本番です。沢田湧水地は山ではありません。

山以外で源頭部という地形があるかを調べましたら、谷戸地形でもそれがありました。

谷戸地形とは丘陵地が長い年月をかけて侵食され、谷状の地形を形成したものをいいます。
谷底に当たる谷あいの土地には湧水が出て、源頭部というものが存在してました。
谷戸地形は関東地方や東北地方の丘陵地で多く見られるそうです。
沢田湧水地もこれだったんですね。

「源頭部」新しい言葉を覚えました。
山の会でも聞いてみることにしましょう。

ネット「初心者のための登山用語」、ウィキペディア「谷戸地形」を参考にしました。

By Maria