近年の作品で紹介できる作品もいよいよ残りわずかとなってきた。

今日紹介する作品、まずひとつ目はまさかの実話を描いたクライムアクション。

 

「バリー・シール/アメリカをはめた男」(2017年)

 

 

監督はダグ・リーマン。

トムとは「オール・ユー・ニード・イズ・キル」以来だが、ボーンシリーズを手掛けていることで有名。

 

実話を描いたというか、実話を元にしたフィクションで、正直トム・クルーズクラスの俳優が演じなくてもいいのでは、と思ってしまったのだがなんと!やはりトムはこの作品で登場する飛行機の操縦を自らやってしまっている。

これはトムじゃないと無理、というか撮影に飛行機墜落の事故があり、じゃあ俺がやるという、いつものあれ。誰もトムを止められない。

 

 

物語を観ているとだんだんわかるが、アメリカをはめた男ではなく、実際はアメリカにはめられた男である。(こんな素敵な笑顔の悪人いるわけない。)

 

ストーリーは面白いし、テンポも良い。とにもかくにもトムの体を張った演技と存在感とパワーが底上げしていることは間違いない。誰が観てもそれなりに楽しめる娯楽作。

 

 

さて、お次は問題作「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」(2017年)

 

 

どうしよう、あまり覚えていない。

観終わった直後の感想は、「え?何これ?」

 

映像はとにかく美しい。驚かせ演出もそれなりに見応えはある。ダーク・ユニバースのコンセプトもかっこいい。金もかかっている感じ。

だけど・・・・なんだこの物語は・・・。

数々のシーンが既視感だらけで全く新鮮味がない。これって別にトムじゃなくて、もっと若くて話題性があって、チャラチャラした俳優が演じた方が良かったんじゃと思う。いやでもそういう問題でもなく、やっぱり脚本と編集がおかしいのでは・・・。ところどころは良いのに、誰にも感情移入できないし、心に何も残らない。

 

ただ唯一素晴らしい、トムの全裸のコミカルなシーンがあるのでお見逃しなく。

 

 

 

トムはこれ以降、ミッション・インポッシブルとトップガンの新作しか撮っていない(はず)。

個人的には、真面目な文芸作品とか、アクション映画以外で輝くトムがもう一度観たい!ミッション・インポッシブル以外で輝くトムが観たい!

 

以上、後期のトム作品紹介はこれにて終了。