『白いリボン』 〜カンヌ・パルムドールに輝く超問題作!!〜 | Hairmakesalon AKAISHI ~since 1973~

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      この少年の瞳の奥に、ハネケの答えがっ!!


第62回カンヌ映画祭で、パルムドールを受賞した(してしまった??)

ミヒャエル・ハネケ監督の超問題作


『白いリボン』



僕はこの監督の作品は今までに1つしか観ていません。

その映画はものすごく後味の悪い、消化不良と胃潰瘍を同時に引き起こす

ような内容だったのですが、ハネケ作品はどれもそんな感じらしいと

後で知って、なるほど確信犯かよっ!!と思ったモノです。



、、、そんな予備知識を持って挑んだ『白いリボン』。

第一次大戦前のドイツの小さな村で起こった奇妙な日常を、モノクロームの映像で

淡々と綴っています。


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       たくさん出る子供のキャラもみんな立ってます!


あえてストーリーは省きますが、次第にエスカレートする奇妙な出来事、

妬みや嘘、正常と異常、思春期の微妙な心情、それらすべてが渦となり

さまざまな謎を残したまま、、、エンドロールが流れます(笑)。


これが普通の映画だったら、カメラワークがだんだん激しくなって

どんどん勢いがついてくるのですが、ハネケはマイペース。

せいぜいカメラを左右に振る程度の感じなので、常にぼ~っと

突っ立って、傍観しているような錯覚に陥ります。

(これがいわゆる『かなり眠くなる!!』と言われている理由では?)


おまけにサントラというよりも挿入歌もないため、演奏シーン以外での

音楽はいっさいなし!(失笑)


次のカットに入るまでのタメも異様に長いので、普段の映画を観る感覚

ではなかなかついていけないかも、、、。


でも僕は2時間半、ず~っと食い入るように観てました!

この作品で描かれているのは、人間のオモテとウラ。

表面上は人格者で威厳もあるけど、裏ではタブーを犯してる。

オトナの前ではイイ子ちゃんでも、知らないとこでとんでもないこと

してる。

ハネケはそれについて答えを出すのではなくて、淡々と描く事によって

逆に観客に強い印象づけをしているような気がします。


       

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     小さな恋のメロディ♪的なのもあるでよ♥


時代性や当時の思想、また宗教的な部分をおさらいしてから観ると、

もっと楽しめると思います!!



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   ハネケ監督。その佇まいからして、すでにただ者ではない、、、