あの日、凄く寒かった。
私は、ビジネスオフィスのたくさん入ったビルのロビーで珈琲を売っていた。
店の製氷機の上からシロップが落ちてきて、ただならぬ空気に一瞬でなった事を覚えてる。
ガラス張りのロビーは、隣のビルのいつまでも止まらない揺れを見せ、恐怖感を煽る。
ビルの最上階近くに居た人達が、青白い顔でどんどんロビーに流れてきて、いつもは吹抜けで明るい空間が、人の不安で重くなる。
私達はお店の仲間もいて、店長の指示でロビーにいる人達に珈琲を配る。
とにかく落ち着け。
そう思っていても、誰もがそうは思えない状況だった。
電車で無理に帰ろうとするな。と、連絡網が回り、近くのホテルで暖を取っている人達が増える。
この日はとにかく寒かった。
ホテルロビーでは、ニュース速報を見られるようにテレビが用意され、その画面の中は同じ日本で起きている事だと信じたくない映像だった。
連絡を取り合い、近くで働いていた弟と、やっと動いた電車で家に帰ったのは次の日の午前中だったと思う。
家の近くのブロック塀は道路に倒れ、車が通れない道になっていた。
家の冷蔵庫も倒れた。
床も底が抜けた。
より隙間風が家に入ってくるようになった。
屋根の瓦が落ちていた。
その後も街中の電気が節電され、計画停電で寝るしかない日を送ったりした。
なんて、あの日の事は、みんながみんな、よく覚えているんだろうと思う。
当たり前にあったはずの日常が、突然なくなった時。人は大事な事がなんなのか気付かされる時なんだと思う。
自分の目で確かめなきゃ。って言うと聞こえはいいけど、正直少しミーハーな気持ちもあってボランティアツアーにも参加した。作業中、雨が降り出し、外での作業は出来なくなり、たくさんのお土産をいただき、今日は本当にありがとう。とゆう言葉と、地元の人が生きるエネルギーをもらって帰ってくる。
その後も自然災害が起きる度、地球は人間に、何か大事な事に気づいてほしいとゆうメッセージを送り続けているんだろうなと思う。
今でも闘っている人達は大勢いると思う。
でも、どこにいても、何が出来るか、何がしたいかは自分で決める事が大切なんだろうなと思う。
今年は宇宙の変動がある年で、しかも、今月はよりエネルギーが動いている月だそう。
私も、その恩恵を受けている。
思考や情報に惑わされずいきたい。
自分の意思、魂、子宮の声がイコール地球、宇宙の声なんだと思うから。