冨樫義博展に行ってきました | だららんブログ

冨樫義博展に行ってきました



ようやく大阪へ来てくれたので
夏休み前に行きたいと思い、さっそく行ってきました。

原画展はアナログ原稿を見ることが1番の楽しみなので
他の作家さんとの違いも見つつ楽しみました。
(過去にジャンプ展、ジョジョ展、NARUTO展、ワンピース展などに行ってます)
自分も昔趣味で絵を描いていたので、恐れ多くも絵かき目線で見させてもらってます。

冨樫展の特徴
原稿がめちゃ多い
他の作家さんより漫画原稿の展示枚数が多いように感じました。
入って出るまでに2時間くらいかかった。
見応えあった…
他の展示だと、オブジェやフィギュア、過去に販売されていたグッズ、映像作品などの展示もあったりするんですが、冨樫展は原稿に全振りしてる感じでした。

カラーイラストが少ない
全体的にカラーイラストは少なめ
今回のメインビジュアルも白黒だしなぁ…
意外とカラーイラスト描いてないのかな?

ホワイト修正が少ない
びっくりするくらい少ない
線引くのめちゃくちゃ上手

集中線やカケアミが上手すぎる
アナログ作家さんはみんな上手いけど、冨樫先生は今まで見た作家さんの中でもかなり上手い。
等間隔に線を引くのってめっちゃ難しいんですよ。
コマの外にはみ出したりもほとんどなくて
技術に驚きました。

原画ならではの見どころ
原画で1番見たいのは印刷に出ない部分です。
例えばホワイト修正だったり、青色での指定(青色は印刷に出ません)
ワク外の指定などなど

見つけてめちゃくちゃ嬉しかったのが
幽白の人気キャラ、軀ちゃんの原稿で
「右半身は誇りだから治す気はない」という
シーンなんですが、



なんとなんと!左半身の乳首位置にホワイト修正をした跡があったんです。
指摘されて直したのかなぁと思うと感慨深いです。

あとは細かいですが、幽白最終回


絵のタッチが細かくて印象的なこの原稿
雪菜さんが右下に座っていて
赤の部分にフキダシを消したあとがありました。
おこってんの?の位置を変えたのかもですが、
雪菜さんのセリフがあったかな?とも読み解けて面白い。
あとはこの原稿めちゃくちゃまじまじと見たんですが、螢子の服の輪郭線がないじゃないですか?
ここも書いた上からホワイトで消してるわけじゃなくてあえて書いてない感じで柄が切れてるから服の輪郭線が浮き出て見えるという謎技術でした。

あとは人気作家さんのイラスト寄稿があったり
(石田スイ先生、芥見下々先生、吾峠呼世晴先生、荒木飛呂彦先生、尾田栄一郎先生などなど)
どこにも収録されてないのでは?というような原稿まで展示されていて(デビュー原稿、投稿作品かな?)
見応えありすぎました…。
ゴンと幽助が向かい合うカラーイラストの描き下ろしもあって、気合い入ってるなぁと思いました。

普通に漫画好きで見る目線
私のように絵かき目線で見ると全然見方が違うと思います。
私は技術がすごいなぁって思うタイプなので
極端な例なんですが、ピカソみたいな抽象的な絵とかだとあんまり楽しめないかもですw

冨樫作品って失礼ながら特定の推しのキャラとかはいないんで、正直楽しめるかなぁと心配していたのですが
めちゃくちゃ杞憂でした。
生原稿はやはり良い。

実はまだまだ書き足りない感じですが
とりあえずこの辺で終わっておきます。
コラボカフェがあったり、面白い限定グッズもありましたよ〜

皆さんも推し作家さんの原画展が開催されたら見に行くことをおすすめします。
私はジョジョが好きで、原画展というものに初めて行ったのがジョジョ展だったんですが
本当に感動したので…