先月、日曜美術館でみた【アートオブガマン】・・・我慢の芸術 尊厳の芸術・・・
感動で、しばらく茫然となった。
戦時中、アメリカで12万人の日本人・日系人が、敵国としてスパイの役をするかもしれないと
砂漠のような地の、強制収容所に3年半収容されていた。
退去に48時間しか与えられず、社会的地位も名誉も財産も全て失い、鞄一つで収容された。
砂漠のような地で、プライバシーなど全く無い、バラック小屋での集団生活。
その中では、名前ではなく番号で呼ばれた。
その荒涼とした日々の中で、日本人は、不屈の精神で、モノを作り出していった。
何もないので、道具から作らなくてはならない。
そうして作り出された日本人である誇りの象徴。
表札、先祖供養の仏壇、をはじめ、木を拾ってきてのブローチや飾り物。 はては刀剣まで。
花のブローチの芯には歯ブラシの先を使って。
何と冴えた美しさを放っているのだろう。
アクセサリーは、収容所での誕生日プレゼントとして、精一杯の贈り物として交換された。
日本人として、魂までは奪わせない、という不屈の精神。 尊厳。
それらの作品の紹介に、私は心が震えた。
なんと美しい、モノたちよ!!
モノに潜む、魂の気高さ。
どんな境遇に置かれても、諦めるのではなく、希望を持つ。
諦めではなく、我慢。
日本人の精神。
モノの裏に、魂が見える。
芸術家ではない人たちが紡ぎだした美しきモノ。
魂を物に昇華させた、まさしく本物の美。
終戦後、日系人は、子供がアメリカで生きるために、決してアメリカの悪口を言わず、
ずっと秘められていた。
今でも、あのテレビの事を思うとき、感動がよみがえります。
【アート オブ ガマン】