どうもこんにちは。
阿加井秀樹でございます。

今回は様々な意見が飛び交う「糖質制限」について興味深いニュースを見かけました。少し前から糖質制限が流行りだし、今や社会的に定着した健康法、ダイエット法などといった認識があるかと思います。

そもそも糖質制限とは三大栄養素(たんぱく質・脂質・糖質)のうち、糖質の摂取量を減らす食事療法のことです。



なぜ糖質を減らすと「健康にいい」とされるのかというと、三大栄養素のうち、食後すぐに血糖値を上げるのが糖質だけであるからです。糖質を減らせば血糖値を低くコントロールできて、糖尿病の改善や予防に効果的とされていますし、さらに短期間で体重を減らせるエビデンスがあり、多くの医師がその効果を認めています。


しかし、東北大学大学院農学研究科の都築毅准教授によると、

“糖質を減らすとたんぱく質や脂質の割合が増えます。摂取したたんぱく質はアミノ酸に分解され、筋肉などに再合成されますが、実は一定の割合で不良品のたんぱく質ができ、それが溜まると老化を促進するのです。

若いうちは筋肉の代謝が盛んで不良品が出にくく、それを分解する『オートファジー』と呼ばれる能力も高いのですが、年を取ると不良品が増え、分解能も落ちます。とくにアミノ酸の摂取が多いとオートファジーが抑制され、不良品のたんぱく質がたまりやすいことがわかっています。

私はこのメカニズムは人間でも当てはまるのではないかと考えています。糖質制限を否定しているわけではないのですが、高齢になると血糖値が高いことよりも、低栄養のほうが問題となります。壮年期は肥満や糖尿病予防のために糖質を減らしていいと思いますが、高齢者はむしろ炭水化物(エネルギー)をたくさん摂ったほうがいいのではないでしょうか”

とのこと。また、糖質を控える代わりに脂肪を過剰摂取してしまうことによって、動脈硬化が進み心筋梗塞や脳梗塞になってしまうケースも少なくないとのこと。
血糖値が下がり、痩せたとしてもこのようになってしまっては元も子もありません。



しかし、これらはほんの一例であって、糖質制限推進派の専門家は多くいます。逆に炭水化物の摂取量が多いほど死亡リスクが高いとの研究結果が出ていたりもします。

どちらが良いとは一概には言えませんが、どちらにもリスクがありうるということを念頭に置いて、緩やかな糖質制限を行っていくのが良いのではないでしょうか。

今後の研究の結果にも注目ですね。

阿加井秀樹