私が初めて演劇に触れたのは 5才くらいの時。 父がたぶん好きだったのだろう。


弟が生まれて母が 弟ばかりに気が向いてしまった頃、父はよく私を連れて 木馬座の人形劇に連れて行ってくれた遊園地 たぶん公演がある度 行っていた気がする。ある時 おやゆび姫の演目の時 ネズミさんに誘われてステージ上へ… そして大泣きしょぼん 今でもその光景を覚えている。
帰りに銀座のデパートで食べさせてもらうお子さまランチは特別だった。

あの時の特別が とても心に残り お芝居というものに魅力を感じ始め大人になって今も 好きなのだろう。


あの頃の母親との記憶がない。 父の親、弟妹と同居して 初めて生まれた私はみんなのもの。弟が生まれて やっと自分の子供を抱けたのかもしれない。


そんな私に演劇を通してフォローしてくれた父に感謝している