外から声が聞こえた。
窓を開けたら外には長沼と晴山がいた。
そう。いつメンというやつだ。
中3の春、最近はこの三人と一緒にいる。正式に言うと、学校をサボっている。
いつものように二人は僕の部屋に上がってくる。もちろん母親はなにも言わない。これが非日常的ではなく、いつからか日常的なものになっていた。
長沼「うし、掃除するか。お前の部屋」
晴山「賛成!」
「え?なんでまた掃除なんか。べつにいいよ俺の部屋だし。」
長沼「いや、汚いから掃除すんだよ」
晴山「そうだ。そうだ。ほれ。」
晴山はゴミ袋二つと、軍手をとりだした。
僕は言われるがままに軍手をハメ、掃除を始めた。べつに僕はこの部屋のままでよかったのだが、二人は気に入らなかったらしい。もうここは僕のじゃなく、皆の部屋という認識をしているのかわからないが、二人とも真剣に黙々と掃除していた。
朝から掃除をはじめ、昼過ぎにはほとんど片付いていて、とても綺麗になった。
なによりびっくりしたのが、ゴミ袋二つじゃ足りなかったところだ。三つ、いや四つ半はぐらいを要した。
この部屋にこんなにもたくさんのゴミがあったのかと。
そして、片付いた部屋でとくにどうこうするわけでもなく、男三人で、こ綺麗になった部屋をいつも通りに、しかしいつも通りの雰囲気じゃなく過ごして一日は終わった。