高校生のころ、大阪駅を出発する「ちくま3号」という夜行列車で、信州に向かった。当時はエアコンもない夜行列車、周りはすべて登山を目的とする大人、その中で登山経験のない私は大人たちの登山の話を聞きながら、いつしか眠っていた。
松本駅で顔を洗い、小さな電車に乗り、さらにバスに乗って「上高地」に入った。
目のまえに広がる景色に見とれていた。それから7日間、山々を歩き登り、おにぎりと水筒のお茶だけで過ごした。山小屋の前に立ち、朝日が昇るのを迎えることがこんなに素晴らしいものだとおもった。その感動は今も忘れない。
