今週前後も色々なニュースがありました。パンダの赤ちゃん誕生や小林麻央さんの訃報など。でも経済ではタカタの民事再生法の来週申請と、東芝の東京証券取引所の2部降格が非常に気になるところでした。私が就職活動をしていた時は東芝、富士通、NEC、日立、三菱電機などはものすごい高嶺の花でした。大学でも体育会系の人間でないと、なかなか入社できない立派な企業でした。しかし、そこから10年ぐらいでしょうか、シャープの液晶テレビが隆盛を極め、その後リーマンショックがあり、そのシャープも過剰な設備投資によって台湾の企業に買収。NEC、富士通などパソコンをまだ辛うじて販売していますが、中国や台湾の廉価パソコンに押され、決していい状況ではないようです。でも富士通やNECはリチウムイオン電池の製造技術やビックデータ、スーパーパソコンなどがあり、生き残れると思われます。東芝は半導体も唯一の勝ち組とされ、また弱電ではなく、インフラ整備では名を馳せている為、この企業だけがメイドインジャパンの名を冠して生き残れるかな、と思っていました。しかし、くだんのアメリカの原子力発電所の採算悪化により今回の事態です。本当に残念な結果ですね。私の生まれた地元は、この東芝の基幹工場がそこかしこにある地域で、加えて関連会社も多数存在しています。今も東芝がないと困る会社も多数あります。そんな子供のころから慣れ親しんだ会社がこんな状態になるなんて誰も予想できなかったですよね。わが身を振り返り、これから自分が東芝のような憂き目にあわないように背筋を伸ばして仕事に挑まないと、と痛感した次第です。