8月8日は、ネスの命日です。

ネスは、2000年5月、子猫から飼っていた、初めての子です。

何回か触れた話ですが、亡くなったのが2012年ロンドンオリンピックの時。

8日の日は、今も戦い真っ只中のレスリング競技の当時、伊調馨さんが、金メダル取った瞬間でした。

腎不全で亡くなりました。

後にも先にも、あんなに凶暴な猫はいないというくらい、よく噛むし、よく猫パンチも飛んで来るし、猫キックで、流血沙汰は数知れず。

その経験あってか、多少の事には動じず対処できるし、ネスに比べたら、今の子達はみんな大人しい大人しい。

メスなのに大きな身体だったネスは、とにかくいつも食べ物を求め、不在時に、ビニールの袋は、必ずズタズタ。

「買い物袋には、食べ物が入っている」

と、わかっているカラスのように、袋とあらば引き裂いている。

帰宅後の部屋の中は小麦粉で真っ白な時もあったし、洗剤の詰め替えに穴を開けて、そこら中ベタベタにするし、トイレットペーパーの、袋ですら破いて、中のペーパーは穴だらけ。

とにかく手を焼いたし、神経質でよく血尿出たり

病院通いも多いネスは、腎臓病だと分かってから、亡くなるまで1ヶ月も無かった。

私の無知さ故の結果であった。

しかし、ネスから学んだ様々な事は、全部今に活かしている。

そしてネスを飼い出して、まもなく私は喘息の吸入が始まった。

検査の結果は、微量の猫アレルギーとあったが、私はその後2匹、3匹と猫を増やし、そして吸入薬であるステロイドの強さも上がっていく。

何度も

「猫を増やすな」

と言われたが、結局今は4匹になった。

そして先日血液検査で、猫アレルギーが悪化していた。

猫を飼うのはよくないのは間違いない。

しかし、主治医の先生も、猫を飼うのを止める選択などない事は理解してくれて

「とにかく換気してね」

とアドバイスもいただいた。

べこもち、くさもちが、あっちこっちで、オシッコやウンチしちゃうから、部屋の隅々まで綺麗になってきたし、何よりこの子達のお陰で私の魂は、何度も救われている。

病気に打ち勝つには、私が幸せであるだけでなく、「誰か」や「何か」の為に、強い気持ちを持ち続け、目標に向かって努力する事である。

努力を成し遂げるためのマラソンであり、そして、そのマラソン自体も、段々進化しつつある。

絶対克服して、猫まみれになって余生を過ごすのだ。

今日も部屋の隅っこのウンチ取ったり、敷いておいたペットシーツにしたオシッコを片付けたり。

「ああ幸せ」

ウンチ取るのをこれ程嬉しそうにする人は、きっと私ぐらい。

嬉しいし、幸せだけど…

「何かおかしいな」

本来の、猫砂にもウンチあるけど、なんか…少ない。部屋の隙間や隅っこに敷いてあるペットシーツのウンチがやたら多い。

「もしや…」

のりべんとうやちょこまかまでもここで用を足してやしないか?

「ウンチ取るの、ママうれしいんでしょ」

もしかして、そんな風に思っていた?

ふと顔を上げると、のりべんとうが薄目を開けている。私の目線を逸らさず、キャットタワーの1番上から私を見下ろしていた。