前々から予定していた飲み会と、急に呼ばれた飲み会が珍しく立て続けにあった。

本当に立て続けの、三夜連続であった。

2日目、3日目はいずれも同級生との飲み会。

1日目は、退職した会社の後輩と。

彼女は美容師の免許取得の為に、退職後すぐ美容師学校に通いだし、2年間学んだ後、つい先日の3月1日に、国家資格の試験を終えた。そのお疲れ様会、という場である。

「お疲れ様ー!」

よく頑張りました。

彼女は、44歳のシングルマザーである。

今時、「シングルマザー」を前面に出す人いなく、むしろその自分に置かれた環境は、おくびにも出さないで、1人頑張ったらしい。

市内中心部に、物件を押さえた、という話に仰天し、夢膨らませる彼女の顔を微笑ましく見ていた。

受験の合否は、来月なのだけど、それを待たずに、4月には仕事を開始する準備を進めている。

もう試験は、受かる体なのですね(笑)。

綱渡りみたいな人生は、足元を見たら、すくんでしまうだけ。

それをロープだと思わずに、さっさと渡り切ってしまったら、もうこっちのもんである。

「お店」というリスク抱え、「不安」より「楽しみ」、と言ってのける彼女の根性は、見事としか言いようがない。

「リスク」という物は、私も最も好む物で、今までも、一か八かの賭けは、沢山やってきた。

手痛い思いを何度もしたけれど、結果よし、という形に、案外落ち着くものなのだ。

私は、「何が幸いするか分からない」という言葉を座右の銘にしていて、色んな事に、手を出し、首を突っ込んできた。

それを

「楽しそう」

と言う人もいれば

「よくやるよね」

と言う人もいる。

人の評価を求めてやっている訳ではないから、どちらの意見に対しても、何も思わない。

色んな考え方に、免疫が付くから、マイナス意見も大歓迎である。

ただ、やりもしないで、

「私には無理」

という考えは勿体無いとは思う。

やってみれば、面白い事ばかり。

ある物でいいから靴を履き、思い切って外に出る勇気を持ってから2年後の今、ハーフマラソンを目指すとほざけるまでになった。

ハーフマラソン目指すからには、トレーニングを出来るだけしないと!と鼻息は鼻毛を飛ばすぐらい勢いがある。

飲み会といえど、走りを怠る訳にはいかない。吹雪の日だって走れるのだから、

「飲む前にサプリ飲む」

のではなく

「飲む前に走る」

に限る。

この3つの飲み会、全て、お店まで走って行った私は「ハーフマラソンに出る!」と、腕をブンブン振り回して来た。

「あいたたた!」

腕を振り回しただけで、激痛である。

五十肩は、深刻さが益々増していると思われる。