油断して誤嚥した。

誰もいない職場で、1人、咳き込んでうずくまる。

「息が吸えない…」

立て続けに出る咳に対し、息が吸えないのだ。

やばい。喘息の発作か。

元はと言えば、唾液が気管に入っただけなのに、その唾液を激しく拒絶したために、こうなった。

長い間気管支喘息を患って、気管支は、他の人より細く、固くなっている。

恐らく、普通の人の咳より、激しく、苦しいはず。

咳のし過ぎで、喉が切れて、血が出た事もある。

粘膜の再生は早いとはいえ、何か飲み込むたびに、針が刺さったように痛い。

今日もこんなに咳き込んだら喉が切れるかも。

「おえええっ」

内臓が出て来ちゃうのでは、という勢い。

いや、真面目に呼吸出来なくなったら、どうしよう。

しかし、そうこうしているうちに落ち着いて来た。

早食いな故に、喉を詰まらせる事は、昔から多いから、よく噛んで食べて、飲み込みも気をつけなきゃ。ふー良かった。

帰って来て夫に言ったら、

「そう言う時は、救急車も呼ぶ準備しないと」

とまで言われる。

でも咳してるから喋れないよ。

疲れたから寝よう。

最近は横になると、すぐ猫たちが飛んでくる。

睡眠に落ちるまでは、右向いたり、左向いたり、身体が動くから、2匹はそばにいるだけ。そのうち深い眠りに入ると、身体は仰向けで、静止する。

「うーーーーん」

ぐるじい。

すぐ、猫が上に乗ってくる。寝ているので気づかないうちはずっと居る。

もしそのまま私の呼吸が出来なくて、ウンウン唸っていても、うちの子達とあれば、本望なのである。


寝ている時のなんと可愛い様よ


寝ている所を私も逆にちょっかい出す。