競走馬の末路について | 下手くそなキャラ弁と大井競馬日記

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今日は夜勤明けにつきキャラ弁作成は無し。


1日1回は私を登場させなさい!


と、毎回カミさんが無茶を言うが、今回はカミさんの出番は無い、すまんm(__)m





競馬も週末までやらないので、今日は競走馬の末路について書きます。




一見、華やかな競馬の世界ですが、競走馬は引退後にどうなるんだろう?



日本では、年間約7000頭が生産されている。

これは、アメリカ、オーストラリア、アイルランド、アルゼンチンに次ぐ世界5位の生産量。


しかし、競走馬として活躍して、天寿を全う出来るのは僅かで、その殆どが引退後即、馬肉やペットフード、動物園の猛獣の餌になる。


詳しい割合は調べていないが、全競走馬中、種牡馬0.1%、繁殖牝馬10%前後、乗馬等数%であろう。9割近くが屠殺される。


JRAの競走馬引退後の発表は殆どが、種牡馬、繁殖牝馬、乗馬となっているから、馬肉になる馬は少ないのでは?と思っていたら大間違い。


JRAは競走馬の引退後は、稀なケースを除いて二度追わないのである。


一度、乗馬としておいて、直ぐに屠殺する。そうすれば、形式上は乗馬となり、その後の消息は追わずに済む。



稀なケースとは、現役時代人気があったり活躍したりした馬で、よく使われる言葉が、


乗馬となったが廃用となった。
種牡馬となったが用途変更した。


この、廃用、用途変更は95%以上の確率で殺処分、屠殺場へ送られる。



1994年に日本へ輸入された種牡馬ファーディナンド

ケンタッキーダービーやブリーダーズカップクラシックなどを勝った名馬だったが、種牡馬として結果を残せず、2002年にアッサリ屠殺された。

これは生産者兼オーナーが消息を追っていたら判明した。当時はアメリカでもニュースになったらしい。

日本は種牡馬の墓場、サラブレッドの墓地と言われても言い返せない。



運良く種牡馬や繁殖牝馬となっても、結果を残せないと屠殺される。

金になれば生かす、金にならなければ殺す、ただそれだけの事。


日本の馬産界にとっては、いや、日本に限らずだが、馬は牛や豚の様な家畜と何ら変わらないのである。

ただ、牛や豚と違うのは、若い時にギャンブルの道具として使える、それだけの違い。


かわいそう、馬主が所有馬が死ぬまで面倒見ればいいのに、と思うけど、馬の飼育費は諸費用を含めて年間約120万円程、それは大変な額である。



JRAの功労馬助成対象となれば、牧場で死ぬまで国に面倒を見てもらえるが、それも僅か一握りで、飼育費を全額支給されるわけではない。



マチカネタンホイザ、マチカネフクキタルという競走馬がいた。


マチカネタンホイザはノーザンテースト直仔で、G1にこそ手は届かなかったが重賞を4勝した名脇役だった。

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マチカネフクキタルは菊花賞馬で、サニーブライアン、サイレンススズカ、メジロブライトらと同期。

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この二頭が、功労馬として山梨県の小須田牧場で余生を過ごしているとの情報を得て、今から4年ほど前に小須田牧場へ会いに行った。


2013年12月、マチカネタンホイザは24歳の天寿を全うしたが、マチカネフクキタルは今も健在なようだ。


タンホイザは、去勢しても気性が荒いので、むやみに近づかないで下さい。


と、牧場の方に言われた事が懐かしい。

老いても気性が荒いままのタンホイザに嬉しくなった事を思い出す。




この様に運良く余生を過ごせる馬は、1%にも満たない。

これが、競走馬の末路、競走馬の現実、である。




競馬好きは馬肉を食べない人が多いと聞く。

これはエゴで競走馬を美化しているような気がする。

しかし私は馬肉を食べる。馬刺しは絶品、願わくば馬肉の表記に馬名を記載して欲しいとさえ思っている。それが供養になるとは思わないが、、、


競馬は人間の都合によって成り立つギャンブルで、競走馬はその犠牲。


競馬をやめれば、その犠牲は減る?


確かに需要がなくなれば生産も減り犠牲も減ると思う。が、競走馬の犠牲はかわいそうだが、牛や豚や家畜の馬はいいのか?となってしまう。


こういった現実を知っても、私は競馬をやめない。


何故だろう、、


その答えは、まだ出ていない。