待ちにまった花火大会。

浴衣は自分できれる。

髪もかわいく結んじゃってね、

かわいかったのかなぁー

珍しく写真とるよって。

わたしの浴衣姿を写真にとった彼。



最寄り駅で降りたらすでに混雑状態。

歩いてく途中から、不機嫌になってくる彼。

また始まった。

なんて思ってたらめまいするって。

もう本当に無理、帰りたいって。



なんだか嫌な予感はしたん。

行く直前にやめようかなってふと思ったん。

やっぱりこうなる、、、。



花火は、一応前半は見れてとってもきれいだったよ。



あの花火のように美しく光って

一瞬で消えてやりたい、

なんて思ったね。



消えれたらなんて楽なんだろうか。



世の中には

こうやって彼氏と浴衣来て花火大会にいく人を

羨む人もいるようやけど

全員が全員楽しんでるわけじゃないんやで。

知ってる?




花火が終わらないうちに帰ってきて

人が少なくなってから

徐々に元気になった彼。

お詫びかな?

ご飯を食べに行った。




「なんでわたしといっしょにいるの?」



なんてきいてみた。



「・・・わからん。」



あそう。



「嫌やったらゆってくれたらいいから。」



ん?それこっちのセリフやねんけど?









機嫌をなおすかわりに

映画をいっしょに見た。

『パコと魔法の絵本』

なんだかにぎやかで、わけわからんキャラがたくさんで

失敗作?

なんて思ってたけど

真理をついてた。





ずっと一人で懸命に生きてきた結果

敵をつくってしまうおじいさん。

彼は、一日しか記憶の残らないパコちゃんに出会う。

パコちゃんといっしょにいると

おじいさんも大事なことを思い出す。





私もふと、子供にためになにかをしてあげたい

そんな気持ちを再確認した。

彼は隣で、私以上に泣いてた。

おじいさんが周囲に強いことをアピールする姿は

彼と重なった。

もしかしたら、気持ちがよくわかったのかもしれない。

彼は本当に、心の底が純粋。

子供のよう。

    






















大好きって気持ちが消えてしまいませんように。



もうだめなのかな?










わたしは同じような状況に陥った過去を思い出す。


あのときは相手の機嫌ばかりうかがって
イライラされるのをできるだけ回避しようとしてた。


けど、結局何をやってもイライラはやまなかった。


だってもうここに心はなかった。











今回もそうなっちゃうのかなって考えると
本当に苦しい。



違うのは



積み重ねてきた時間。
絆。
愛情。



どれも2年という月日を乗り越えてきたわたしたちが
築いてきたものでしょう?




こんなことになるなんて思わなかった。




鈍い。




彼の体調が壊れて行ってるのはわたしのせいだね。




もうそんなのはやだよ。
























わからない。
























どうしたらいいのか。

どうもしなくていいのか。

どうしてもだめなのか。
























道に迷った子猫ちゃん。













『おくりびと』をみなきゃーって思ったのは

去年おじいちゃんが無くなったとき。

そういえば納棺は見てない。

けど、葬儀場にいた人がお父さんの教え子で、

ものすごいお仕事だなーって思った。

ただただ純粋に尊敬の眼差しだった。



私はやっぱり世間知らず。



映画で、妻に

「お願いだからやめて?」

「胸を張れる職業についてほしいの。」





「けがらわしい!」





なんて言われて、旧友にも

「もっとまともな職業につけよ。」

と言われる始末。



そうか、そうなのか。

衝撃的だった。



例えばゴミ処理場。

『兎の眼』で読んだような感じだろうな。

誰かがしないといけない仕事。

誰もやりたくない仕事。

それをやっている人がいる。

心許ない言葉で傷つける人がいる。



人間のおそろしいところ。


弱いところ。


醜いところ。



どうすれば

人間は人の気持ちをわかってあげられるんだろう。

人を傷つけずにすむのだろう。



それもこの映画に詰まっていたのかもしれない。

自分が身を持って体験すること。

まぁ、これも現実にはどのようなものかわからないけれど。



それから、もう一つテーマがあったな。



親子関係。



親は本当に子供のことを思っているんだろうか。

誰しもが?

ほぼ100%?

・・・それだったら1割も子供に伝わっていませんよー!

私の彼は彼の父親をものすごく嫌っているような口調でしゃべります。

私をも立ち入らせてくれません。

でも、心なしか

メールや電話があるとうれしそうにみえる。

これが真実かな。

わからない。

私は何もわかってあげられない。





きっと、人は、勝手な人類であり、親であり、子である。

すべての役割を同時に持つのが苦手なんだ。





そんな想像をしている。