皆さんこんにちは。NEAです。

最近本を読むことが多く、今回の記事は、橘玲さんの「黄金の羽根の拾い方」を読んでの要約と感想を皆さんにもお伝えしたいと思い執筆しています。
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自身の知識のアウトプットの為にまとめようと思いましたが折角なので記事で共有しようと思います。

それでは早速。

◆常識① 投資をしないのが最高の投資である

下の図を見れば明らかなように、バブル崩壊後の10年でもっとも成功した投資家は、なんの投資もせずに現金を持っていた人たちでした。

 



◆常識② バブル崩壊で日本人は豊かになった

企業収益が悪化し、それでも従業員の賃金が下がらないということは、企業から従業員に大規模な所得移転が行なわれたことを意味する。
企業の富が株主のものだとすれば、株主が損した分だけ、従業員が得をしたということ。
財政赤字が拡大したということは、国家が国債の増発などで資金を調達し、その資金を公共事業などのかたちで国民に再分配したということ。
その恩恵を被った度合いに差はあるが、結果としてみれば、この10年で400兆円に及ぶ国の借金が国民の所得に移転した。
こうして、1400兆円の個人金融資産が形成された。

ところが、この大規模な富の移転は、この数年で逆転を始めた。
企業は、人件費を世界標準まで下げようとしている。
フリーターと呼ばれる層を中心に、今後は日本でも、年収200万円以下の低所得者層が急速に拡大していくことでしょう。

 

 

または◆常識③ 日本人は大きなリスクを取ってきた

戦後一貫して、日本人は不動産にハイリスクな投資を行なってきた。

マイホームの購入は不動産投資で、住宅ローンを組むのは不動産投資にレバレッジをかけること。

不動産投資の株式投資にない大きな魅力が住宅ローンによるレバレッジ。

レバレッジとは?
レバレッジは「艇子」の意味で、借金によって資産の運用効率を高めるハイリスク·ハイリターンの投資戦略をいう。

住宅ローンでは、20 %の頭金で不動産を取得することができた。
1000万円の頭金で、5000万円の土地が買えたわけだ。。
これで地価が2倍になれば、資産は1億円に膨れ上がります。
頭金は1000万円ですから、レバレッジの力で元本が10倍になったわけです。
そのうえ、戦後一貫したインフレと給与水準の上昇によって、借金の負担は年々軽くなっていった。
戦後の日本人にとっては、大きなレバレッジをかけて不動産に投資するのが最も合理的な選択だった。

しかし、バブル崩壊後の急速な地価下落で、この「勝利の方程式」が通用しなくなっていた。
投資に5倍のレバレッジをかけるということは、資産価値が下がれば、5倍のスピードで元本を失ってしまうということもあるから。


◆常識④ 不動産を買ったら、資産運用はそこで終わり
資産の大半が不動産で運用されており、リスクが大きく偏っている。

2011年の東日本大震災と福島第一原発事故でもっとも大きな経済的被害を受けたのは、マイホーム(不動産)以外に資産を持たないごくふつうの人たちだった。
「タマゴをひとつのカゴに盛る」ことのリスクをこれほど明瞭に示す出来事はない。


◆常識⑤ 長期投資が成功するとはかぎらない

「長期投資は成功する」という原則は、ニューヨーク·ダウから導き出された一種の経験則に過ぎません。それも、株価が大きく上昇し始めた80年代半ば以降に唱えられたものです。

それに対して日本の株式市場には、ニューヨーク·ダウのような、長期投資の成功を理論的に裏付けるのに適したチャートがない。


◆常識⑥ 資産運用の専門家は資産運用理論を無視している

現代ポートフォリオ理論の創始者として1990年にノーベル経済学賞を受賞したハリー·マーコウィッツは、統計学の手法を使って、「もっとも効率的なポートフォリオとは市場全体に投資することである」という発見をした。
要するに、TOPIXやS&P500のような市場全体の動きに連動するインデックスファンドに投資しなさい、ということです。
こうした株式市場のインデックス(株価指数)を、効率的ポートフォリオという。

その後、同じくノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・トービンによって、最適なポートフォリオを維持したまま、投資のリスクを調整する画期的な方法が発見された。
やり方も非常に簡単で、インデックスファンドと国債を組合わせるだけ。(国債は、国家が支払いを保証した無リスクの資産という意味で使われているので、預貯金で代替しても構いません)。
リスクを取りたくない投資家は資産のすべてを国債に充て、ハイリスク・ハイリターンを望む投資家は資産のすべてをインデックスファンドで保有すればもっとも効率的な投資ができることを、トービンは、やはり数学的に完璧に証明した。

証券業界にとっては非常に都合が悪い。
このことから分かることは金融機関から給料をもらっている専門家には、経済理論に則った合理的な投資アドバイスは期待できないということ。
その結果、世の中には非科学的なオカルト投資情報ばかりが氾濫することになった。


◆常識⑦ 経済学者の予測は当たらない

たとえばアメリカにおいて、1970~75年の経済が大きく変化した4つの期間を対象に、実質国民総生産(GNP)成長率とインフレ率について、アメリカを代表する官民6つの経済研究所の予測がどれほど当たっているのかを調査した著名な研究があるが、それによると48件の予測のうち、実に46件が景気の転換点を予測できていなかった。

景気動向を経済専門家に聞いても無駄だということは科学的に証明されている。


◆常識⑧ 適正株価は誰にも分からない

株式アナリスト(=企業の利益を分析する専門家)によるファンダメンタルズ分析(=財務諸表などから企業の将来の利益を予測することで株式の価値を理論的に計測できるとする考え方)のレポートというのは、ほとんどの場合、自分に都合のいい株を投資家に買わせるためか、分析対象である企業経営者のご機嫌をとるため株の証券会社の営業行為。
そうでなければ、いったいなぜ株式アナリストに高額の報酬を支払うのだろうか?

未来のことは誰にもわかりませんから、予測の過ちを事前に指摘される恐れはありません。結果として予測が外れたとしても、ほかのアナリストの予測も同じように当たらないのですからべつに構わない、というわけだ。


◆常識⑨ チャートで未来は予測できない

投資の本場であるアメリカでは1920年代から保存されているニューヨーク市場の株価データを使って、ありとあらゆるテクニカル指標がコンピュータで解析されてきた。
そして、ほぼすべてのケースにおいて、テクニカル分析に従って売買を繰り返すよりも、たんに株を買って保有するだけの長期投資の方が有利だということが証明されている。
テクニカル売買は、手数料分だけ確実に長期投資に負けてしまうのだ。

テクニカル分析とは?
ー企業の事業内容や財務状況、経営計画などとは全く無関係に、ただチャートの動きのみによって将来の株価を予測する投資手法


◆常識⑩ 短期投資は最高のギャンブルである

投資とは、「長期的に見れば、資本主義と市場経済の下で、企業の利益はインフレ率以上に拡大する」との見通しの下に資金を投じること。

しかし、短期の株取引は投資ではなくなります。長期的に見れば株価は上がると信じて株式市場に参加するわけではないからだ。
短期の株取引は株式トレード、投機、もっと簡単にいうとギャンブルである。

【ギャンブルの手数料の比較】
・宝くじ 50%
・公営ギャンブル 25%
・パチンコ 3%
・バカラ 1回あたりの手数料コスト0.5%
・株式売買 ネット証券を使えば往復0.5%程度

→そのうえ、証拠金の3倍まで投資できる信用取引や、10倍までポジションの持てる先物取引を使って投資にレバレッジをかけることも可能
最近では、日本からもインターネットでシカゴの先物市場にアクセスできるようになったが、ここなら最大で3倍のレバレッジがかけられ、元金1000万円があれば、3億円のポジションが持てるという恐ろしい世界。
リスクもリターンも30倍ですから、失敗すれば一瞬で破産してしまいますが、予想が当たれば一攫千金も夢ではありません。
しかし、ギャンブルは娯楽なのでそれによって人生を設計するのは避けた方が賢明。


◆感想

まず「常識①投資をしないのが最高の投資である」について。
たしかにバブル崩壊後の10年間はそうであったけど、現在は違うと思う。
コロナ禍の経済を支えるために各国政府が株を買うなどして沢山のお金を供給したり、株に比べて通貨の発行量が圧倒的に多かったりでお金の価値が下がってる現在は投資しないリスクの方が大きいと思います。
なので、私はシステムトレードを開発して自身でも運用していますし、Twitterでは希望者にEAを運用してもらいここでも一種の投資を提供しています。

次に常識③④の不動産投資について。
『マイホームの購入は不動産投資で、住宅ローンを組むのは不動産投資にレバレッジをかけること。』というのは衝撃的な気づきでした。
「タマゴをひとつのカゴに盛ることのリスク」も肝に銘じたいと思いました。
将来マイホームを購入することを視野に入れていましたが、この事実を頭に入れた上で購入するか否かやローンの組み方などよく考える必要があると思いました。

「常識⑤長期投資が成功するとはかぎらない」について。
たしかに日本の日経平均やTOPIXの動きに連動したインデックスファンドは私も買う気になれません。
でもアメリカのS&P500やダウをみると、アメリカ株なら長期投資の勝算は高確率で見込め投資する価値があると思っています。
そのため全資産をぶち込むようなことはしませんが、資産の一部をS&P500の動きに連動したインデックスファンドの投資に使っています。

常識⑥で紹介されていたノーベル経済学賞受賞者が発見した効率的な投資方法&リスクの調整方法【インデックスファンドに投資し、国債(もしくは預貯金)と組み合わせる】は実際にいま自分がやっていることでした。
自分がやっていることはノーベル賞受賞者によって科学的にも良いと証明されていると知り安心しました。

最後に「常識⑩の短期投資はギャンブル」について。
手数料の比較をみると、他のギャンブルに比べると株式売買の手数料がかなり安いのは興味深い。でも他のギャンブルと違ってそれなりの資金がないと株取引はできないし、大金をかけるということはその分リスクも高いので、なかなかやる気にはなれないというのが個人的な感想です。
株式で短期売買するのであれば私はFXをします。一番0→1が簡単で10にも100にも自分次第で増やしていけるから。

最後に

貴重なお時間を割いて私の記事を読んでくださり心より感謝いたします。
私はもう10年ほど投資に関わっていましたがまだまだ学ぶことはたくさんあります。
皆さんもこのブログを読んだ上でもう一度投資について見つめ直してみると良いと思います。今回文中に触れたいくつかの項目の中でもいいとこ取りをしているのがお金もかからず、プロである私がFXの指導を行う私のFX無料グループだと思っています。


この記事を見て少しでも資産運用について、気になった方は是非私のXまたはLINE@で連絡いただければと思います。


それではまたお会いしましょう。