私には親身に何でも相談に乗ってくれるおじいちゃんおばあちゃん

がいるのですが、

話しかけると必ずと言っていいほど

「えっ?」

と、何度も聞き返されてしまいます。

もちろん、耳元で大きな声で言っていても、です。


それはまるで、志村けんがテレビで演じるおばあちゃんのように何度もです。

ひとみお婆ちゃん?でしたっけ。あんな感じですね(笑)


しかし、そのおじいちゃんは、かなりお年を召されている方なので

聞き返してくることに対しては、ぜんぜん違和感はないのですが、


一方で、とても若いにも関わらず

何度も聞き返してくる方がたまにいます。




私がその老夫婦にお会いする数時間前、

(かなりの花粉症なので)とあるスーパーでマスクを探していたのですが、


どこを探してもマスクが見当たらなかったので

近くにいた若い女性店員さんに

「すみません、マスク置いてますか?」

と、少しハッキリした口調でたずねたところ

「えっ??」

と聞き返されてしまいました。ですので、もう一度、

今度はもう少しハッキリと大きめの声で

「あの、マスク、置いてますか?」

と言ったところ、またしても

「えっ??」


と、 聞き返されてしまいました。


その女性店員さんはお顔からも胸にあるネームプレートからも、

どう見ても日本の方だと思われるのですが、なぜか、

「マスク置いてますか?」が通用しない。。



私は仕事終わりで少し疲れていたのもあり、

少しだけイライラを覚えてしまったのですが、


すぐに考え方を変えたこともあったおかげで、、

イライラすることもなく、その場をやり過ごすことができましたが、


多くの人は、日常でこういった経験をしたことがあるかと思います。



年配でもない方に、カンタンな内容をハッキリと伝えているのに、

なぜか、聞き返されてイライラしてしまった。


または、反対にあなたが聞き手のときに、

なぜかカンタンな話がすぐに聞き取れなかった。

などなど。



でも、なぜカンタンな事を話しているのにも関わらず、

内容が伝わらないことがあるのでしょうか?


実はコレには心理的な意味があります。


こういったケースで多いのは、

その話をしているときの聞き手の心理的なモチベーションが良くなかった、

(体調が悪い、話の内容が都合の悪い話だったなど)

というケースが考えられますが、


そういった時は、相手の話が耳に入ってこない、聞き取りづらくなる

なんて事が多かったりします。



心理学には、カクテルパーティー効果というものがあるのですが、

これは、周りに多くの人がいてザワザワしている中でも、

自分に興味がある話だけがなぜかハッキリと耳に入ってくる、


そういう現象のことを言い、これを選択的聴取、ともいうのですが、

例として、たとえばあなたの近くで何人かが雑談をしていたとします。


そして、近くにいる人たちとはあまり仲が良くないとします。

ですので、彼らの話にあまり意識を向けることはありません。


しかし、それなのに彼らのうちの誰かから、

なぜかあなたの名前を言っているように聞こえてきたとします。


そしたら、あなたは、

『この声の主は誰なのか?』


それだけが気になってきて他の話が耳に入らなくなり、

その人だけを意識的に探し出すようになります。


そして、その人の声だけがやけに気になってしまい、

その人は声のボリュームを変えていないのに、

だんだんとその人の声だけがなぜか大きく聞こえてきてしまいます。


つまり、たくさんの音がある中で、その音だけを

選択して聴取している(選んで聴き取っている)

そういう現象が、この選択的聴取というわけですが、


その反対の現象に、選択的難聴というものがあります。



これはたくさんの音がある中で、その音だけを

選択して聴き取るのが難しくなってしまう現象のことを言います。


つまり、明らかに聞き取れる状況で

「えっ?」

と聞き返してくる、冒頭のスーパーの店員のケースがまさにこれに当たります。


逆に言えば、別の事に興味があるから、

他の事に興味が回らない状態とも考えられますが、


これは、話に興味が薄かったりイヤだったりしたときに、

体の本能が無意識にその話から避けようとする状態と言えます。


また、聞き返す、以外にも、言葉を言い間違う、

というケースもこのタイプに当てはまります。


たとえば、仕事の会議が始まったばかりなのに、進行の人が、

「えー、それではこれから会議を終わりたいと思います」

と言ってしまった、というようなケース。


これも、進行の人の頭に、

『今日、会議の後、楽しみだなぁ・・・
 早く会議おわんないかなぁ・・』


などと、会議自体がイヤだなぁ、と意識的、無意識的に

考えていた可能性があるから言葉に出てしまった、などが考えられます。




こういった、人が何に対してイヤだと

感じているかを知るテクニックというのは様々ありますが、

その代表的なものが、


・聞こえるはずの話を聞き返してきたとき。

・言い間違いをしたとき。


というケースだと言われています。

また、その他にも実はたくさんあり、たとえば・・


・話が飛ぶとき
・本筋が微妙にズレているとき
・矛盾する話をしているとき
・なかなか本題に入らないとき

 ( = 前置きが長いとき)


など。これらは意図的、無意識的に、

ある可能性を含んでいるからその話しを避けている傾向があると考えられます。



具体的な理由は次回お話しします。