(...)
冗談はよしこさーん!
(...)
冗談はよしこさーん!
(...ん?どこかでカバの遠吠えが...?)
遠吠えなんぞしとらんわ!
(また長いこと更新サボってた上にワケわからん書き出しだから遠吠えと思われるんじゃ!)
今日こそその続きを書こうという意欲の表れです!
余計なことを書いていてはいけない!
というわけでやっと書けるようになりました。
今週はVリーグお休みだし。
(オリンピックやってますが?)
あ、そう。
(...)
別に興味ないんで。
(夏より冬の五輪の方が好きでなかった?)
確かに競技としては、夏はバレーと競泳以外全然興味ないのに対し、冬は雪と氷の上滑ってるの見るだけで何でも楽しい。わはははは
じゃなくて...
オリンピックという括りで何でもかんでも一緒くたに開催すること自体がもう時代錯誤で、ある意味バカバカしいし。
IOCは人権無視で自分たちの利権しか考えてないし。
勝手にやってれば?
と思ってしまうんです。
実際始まってたの知ったのも翌日のニュースでだし。
(さっき見てませんでしたか?)
えーと...
雪か氷の上の競技の中でも一等楽しいスピスケ男子短距離を見逃すわけにはいきません!
中でも爆発力溢れる男子500ⅿはスピスケの華!
(スケベの華?)
失礼なことを言うでない!
いやもしかしたらスケベな選手もいるのかもしれないが。
「...」(←スピードスケートの選手たち)
スピスケ男子500ⅿだけは見ようと思ってました。
(その後にアイスホッケーも見ていらっしゃいましたが?)
えーと...
女子の試合を見たのはこれが初めてだったが、結構面白いな。
スケートで滑ってるからスピード不足もあまり感じないし。
迫力はやはり男子だけども。
というか、昨日の男子ROC対デンマークよりは今日の女子の方が面白かった。
(結構見てるじゃないか)
昨日が初めてじゃ!
世界の強豪の試合をテレビで見られるなんて滅多にないこと。
とこれは楽しみにしてたんだが...
今一だったなー。
デンマークがディフェンシブ過ぎて動きがなさ過ぎ。
ROCの速攻を警戒してのことだったらしいけども。
つまらない試合にしてその上負けるってどういうつもり?
「...」(←作戦をやり通したデンマーク)
どうせ負けるなら面白い試合にして負けてもらいたい。
今日の日本女子のように惨敗でもその方が面白い。
「...」(←惨敗の日本女子チーム)
あれは地力の差があり過ぎたな。
それも体格差とかよりまず技術の差。
なんとかパック奪っても、すぐ奪い返される、の繰り返し。
幾らなんでもポゼッション率の差あり過ぎじゃない?
日本人てサッカーなんかでもそうだけど、位置取りができてない感じ。
デンマーク男子みたいな引いて守る戦い方してたら、或いはあそこまで点差を付けられずに済んだかもしれないが。
でも面白かったから今日みたいな方がいい。
(日本が負けたのに?)
どっちが勝とうが面白い試合が一番!わっはっは!
(...)
でもあれだなぁ。
バレーは守備が攻撃の起点でもあり、また守備自体が凄いとそれだけで見応えがあるものだが、ゴールを狙う競技の場合はどんどん攻撃し合う展開でないとやっぱり今一ねー。
やっぱりバレーって凄い競技だなぁ。
どこをとっても面白い!
質の高いプレーであればの話だけど。
そしてこの新春、一等質の高いバレーを堪能させてくれたのが日本航空の選手たちです。
よーし、何とか本題に戻れた。
(↑また本筋から逸れ過ぎたかと焦っていた)
はー、素晴らしいな...
(↑また航空の守備動画を見ている)
これ見てVリーグ見てるとね、日航のリベロ伊東君は今すぐVでも通用するんじゃないかって思ってしまう。
というか、伊東君の方が有能なんじゃないかと思うこともあったりして。
あ、誰とは言いませんが。
(...)
鎮西の高木君の方が一部では評価高いらしいけども。
確かに決勝見て凄くいいリベロだなと思った。
おまけに母子家庭で苦労したお母さんの為に大学諦めて就職する先には9人制しかないとか。
うっぐす...何て優しい子なんだろう。
でも勿体ないなー。
パナはこういう選手にこそ手を差し伸べて欲しいね。
変な青田刈りばっかしとらんと。
(↑わかる人にはわかる)
それについても後日書きたいけど。
ただリベロとして伊東君こそもっと評価されるべきだとは思う。
高木君の方が評価されやすいのは、多分動きが派手で素人にも目につき易いからではないかな?
(おまえも素人だろうが)
うん、だから私もハイキュー読んでなかったら、もしかしたら伊東君の凄さに気付かなかった...かも...?
...かなぁ?
幾らなんでもあれだけ凄くて気付かないってあるかなぁ?という気がしないでもないが。
でも目立ちにくいのは確かだ。
ハイキューの中にね、「本当に凄いリベロは目立たない」というのがある。
実際、伊東君はよく見ないとその凄さが若干分かりづらいと思う。
あの動画でよく見てるとね、伊東君は相手スパイカーが打つと同時かその一瞬前にもう自分の位置修正を始めてるのね。
瞬時に微調整している。
だから実際に打たれた時には正面に入っていることが多い。
これって凄いこと!
相手が打つかそれより前に目に入った情報から、コースを読むことに恐ろしく長けている!
だから位置取りが素晴らしい。
サッカー選手も見習ったら?
「...」(←日本のサッカー選手たち)
あんな一瞬でそれができるんだよ、伊東君は。
いや実は前島君とかもなんだけど。
ボール転がしてる間だったらもっとできてもいい筈だと思わないかね?
「...」
なんだけど...
よく見てない人やプレー経験のない人には、正面に球が来てラッキー、ぐらいにしか見られてないんじゃないかな?
だからあちこち飛び込んで拾ってる高木君の方が凄いと思ってしまう。
いや高木君も凄いよ、勿論。
ただ伊東君のあれは...位置取りも技術も本当に本当に凄すぎる!
あとチーム全体でも、V見てると「これ航空だったら繋げてるんじゃないかなー?」と思うことがしばしば。
「...」(←Vリーグの皆さん)
結構簡単に諦めること多くない?君たち。
航空みたいなひたむきさが感じられんのよ。
大人になって擦れてしまうとそうなるのかね?
「...」(←言われ放題のVリーグの皆さん)
航空のバレーって本当にひたむきなんだなぁ。
バレーボールという競技を物凄く大事にしている。
ボールを触る人だけでなく、全員が常に次にどう動くべきかを考えて、丁寧に丁寧にプレーしている感じ。
例えばあの動画の5:59辺りからの凄いラリー。
最初に目を引いたのは勿論、小林君のプレーだったが。
なんといっても、相手コート外の奥深くまでボールを追って何とか繋いだ後受け身で一回転してからすぐまたコートに戻り、前衛のブロックに参加して逸(はや)ってるだろうに、時間差に惑わされずしっかりリードで2人一緒に跳んでワンタッチ。
このワンタッチが小林君なのか渡辺君なのかまではよく見えないが、これを繋いで前島君がまた素晴らしい繋ぎをするのを受けて、最後にスパイク打ちこんでこのラリーを制すという、とてもドラマティックなこのラリーの主役は小林君だろう。
でも他の選手たちの動きもまた素晴らしいのだ。
ワンタッチの後の前島君の繋ぎと、このワンタッチの時の久保田君とセッター樋口君の動きがまた素晴らしい。
樋口君は攻撃が自分の前に来ない、つまり自分はブロックに跳ぶ必要がないと見ると、すぐに次のセッティングに備えて移動。
でもって繋いだ前島君は本当にその樋口君の新しい位置の方に返している。うわお!
殆ど後ろ向きだったのに、頭に目がついてるのか?
と思ったけど、状況判断で「樋口はあの辺にいる筈」...ということ...なのかな?
一方、久保田君はワンタッチボールを追いかけかけるが、前島君の方が先に追いつくとわかるとすぐにコートに戻って次に備え、小林君が最後打つ時にはブロックフォロー体制に入っている。
という具合に、皆が皆、ボールの動きや味方と相手の動きを見ながら瞬時に次に何をすべきかを判断して適確に動いているのだ。この場面に限らず。
だからあの動画は何度見ても見どころが次々見つかって、何度見ても見応えがある。
そしてここまでバレーボールという競技を大事にするチームって他にあったかな?とまで思ってしまうのだ。
そしてこのチームは大変品がいい。
これもバレーを大事にする姿勢から感じられる要素なのだろうと思うが。
プレーもそうだし、ニコニコ顔がとても印象的。
得点した時の喜び方もドヤ顔でなくニコニコスマイルで、見てて本当に清々しい。
あらゆる面で魅了されてしまうチームだ。
で、冗談はよしこさんの時間です。
(やっと続きに入るか...)
上記のように穴のない、素晴らしいチームで前日勝てるというシミュレーションもしておいた私だが、テレビで見ていた時は時間制約と録画の関連からまさかと思いつつ...
嫌な予想がどうしても頭をよぎり...
冗談はよしこさーん!
(それはもうわかったー!)
実は1セット目を見ていて若干の不安があった。
まず第一に、航空は全員の表情がいつもと比べて硬かったこと。
動きも若干硬めだった。
なんといっても学校始まって以来の初決勝。
相手鎮西も選手たちは春高初決勝だが、インハイで決勝を戦い抜いた経験がある。
その勢いの差が1セット目に出たように感じ、清風の敗戦が頭をよぎったのだ。
1度も流れを変えられないままずるずると負けたあの敗戦。
流れを引き寄せられなかったのも実力のうちだが、メンタルを除いた物理的(?)な実力だけで言うなら、清風はそれを出す前に負けてしまった。
航空もあの二の舞になってしまったのか...?
と...表情も動きも硬めだった第1セットを見て心配になってしまったのよ。
しかもどう考えてもここまでの疲労度が違う。
日航の方が1試合多いだけでなく、小さい分動いて動いて繋いで繋いで勝ってきた日航は、運動量も多分他のどのチームよりずっと多い。
小さいチームなのに、ブロックだって物凄く頑張ってきた。
その疲労も大きいだろう。
硬くなっているところへその疲労がのしかかっては、いつものような動きはできなかったのではと。
更にもう一つ、心配な要素が。
実は前日、準決で快勝したはいいが、相手雄物川のスパイクがあまりに強烈過ぎて、全員腕が壊れてしまうのではと。
「はぁ?」(←日航の選手たち)
雄物川の戦術は決勝の鎮西よりもっと単純なサイド勝負多用のエースバレーで、殆どを2人のサイドが打っていたから対処という点では凄くやり易かったと思うが、その跳んでくるスパイクがとにかく強烈で見るからに重そう。
航空が上げる度、「うわ、痛そう...」と心配になってしまったほどで。
あんなの受け続けて「明日まで腕がもつのかな?」と。
骨は刺激を受けるほど強くなるという。
だからバレー選手の腕の骨は多分一般人よりはずっと丈夫だ。
子供の頃から徐々に強くなってくる球を受け続けているわけだから、徐々に骨が慣らされて強くもなっているだろう。
とはいえ、一般人が受けたら一発で腕が砕けそうなスパイクを何度も何度も受け続けて大丈夫なのか?と。
カバさん、心配になってしまったんですー!
だから...だから...まさかとは思いつつ...
冗談はよしこさーん!
という心境になってしまったわけですが...
第2セットになったら途中までかなり端折っての放映だったので、とりあえずストレート負けの可能性はなくなった、と「ホッ」。
更には選手の表情も1セット目より随分と和らいで、いつものような笑顔も。おお...
こここからよ、ここから。
と思ったのに、このセットも落とし...おーい!
放映の残り時間から考えて、どう考えてもフルセットまでの時間はないのでは...?
勿論、録画だからいくらでも端折ればいいわけで、もう時間制約と勝敗を結び付ける必要はないが...
しかし...しかし...
1,2セットにかけた放映時間から換算すると...
まさか...まさか...3対1?
冗談は...よしこさーん!
「一々呼ぶな」(←全国のよしこさん)
やっぱりやだなぁ、録画って。
時間制約から一々試合経過を類推してしまう。
(しなきゃいいだろうが)
絶対勝って欲しいチームがピンチだと、安心材料はないかと計算してしまうんです。
(今日、アイスホッケーで日本が負けたよ?)
うわははは!面白い試合だった。
「...」(←アイスホッケー日本女子チームの皆さん)
いやその...
まだアイスホッケーは日が浅いもので、バレーほどプレーの質とか見分けがつきませんで。
その分、「面白きゃいいのよ、面白きゃ、かっかっか!」となってしまいます。
(...)
でもバレーの方では日本航空みたいなチームにこそ勝って欲しいのです!
で、まさかまさかと思いつつも悲壮な思いで迎えた第3セット。
の筈なんだけど...
「あり?」
どうした、アリ太郎?
えーと、このセットも確か途中からの中継だったと思うんですが...
そして先に20点台に乗せたのも確か鎮西だった。
にも拘らず...
日航はやっぱり笑顔。
全然動じてない。
どきどきどき...でもあと数点先にとられたら...どきどきどき...
(↑動じっ放しのカバ太郎)
だってもう後がないのよ!
なのに...どうしてそこまで平静なんだ、君たちはー!
とは思うものの、あれだけ肝の座った表情見てると何だか「大丈夫かも」という気にさせてくれるから不思議だ。
それも全員が。
特に前島君の笑顔が印象深い。
チームに物凄い安心感を与えそう。
チームメートの1人が「神様仏様前島様」と例えたことがあるというが、あの笑顔見てると本当に分かるなぁ。
このチーム、品がいいと書いたが、そのチームにぴったりの、芯が強くて優しい人柄がにじみ出る主将だなーと思う。
プレーも笑顔もチームの牽引ぶりも、これほどまでに理想的なキャプテンがいるだろうか、と思うほどだ。
素晴らしいなぁ。
どっかの代表の主将に爪の垢煎じて飲ましてやりてーぜ。
(...)
おまけにここまで追い込まれて尚、セッター樋口君は果敢に速攻を使ってくる。
うーん、この胆力。
そしてそれに十二分に答えるMB2人。
息もぴったり。いささかの動揺も見られない。
(↑動揺しっ放しのカバ太郎)
だってだって、このセットも王手をかけられ...絶体絶命なのだー!
(時間的にストレートはないからこのセット取ると思ってたんじゃないの?)
その筈だったが...
スター大好きのフジのこと、舛本という絶対エースのいる人気チーム鎮西が優勝したら、その優勝インタビューを長々と放送したくて、時間をたっぷり残してあるのでは、という疑いもまた頭をもたげ...
(↑フジテレビに懐疑的なカバ太郎)
その舛本がこの試合でまた凄かったし。
何だか昨年のブーリ君を思い出したな。
(注:柳北悠李君のことです)
あの時のブーリ君は何かが乗り移ったかのような感じだったが。ブヒっ
(「何か」と言いつつブタを示唆するな)
だってー、ブーリ君だとどうしてもあのブタエピソードを思い出してしまって。
「...」(←柳北君)
舛本君には何が乗り移ってたんだろう?
やっぱり野獣かな?
(は?)
舛本君、君さー、ドヤ顔はまだ我慢するとしても、一々得点後に吠えるの何とかならないかな?
(...)
さすがにあそこまでされると引くんだわ。
相手の航空が品がいいだけに余計に目立ってしまって。
(...)
なんて言ってる場合じゃない!
このセット取らないと終わってしまう...
なのに...なぜそこまで落ち着いていられるんだ、君たちはー!
と思ったけど、要するにそれだけ強いのよ、物理的な実力だけでなく、メンタルが。物凄く!
だからどんな状況になっても、流れを一方的に持って行かれるということがない。
この辺が今年の清風と違うところだなぁ。
結局第3セットをしっかり取り返し...「ほーっ」。
(↑ハラハラしっ放しのカバ太郎)
振り返ってみれば、このセットから舛本の決定率もどんどん下がっていたのではないかな?
数字見てないからよう知らんが。
舛本が疲れてきたというより、航空が対応できるようになってきたということだと思う。
舛本だけでなく、いつも(=データ)と少々違う鎮西の戦い方に。
そうして第4セットはもう何だか安心して見られるというか。
大差がついたわけではないけど、明らかに試合の雰囲気が違ってきた。
でもってこのセット取って結局フルセットの末の勝利!おおおお!
おおおおおおおお!!!
おおおおおおおおおおおお!!!
(何が言いたいんだー!!)
興奮してしまって。
(...)
で、落ち着いてから夜見逃し配信でフルマッチ動画を見まして。
はー、今度は最初から安心して見ていられる。
(いっそ結果が分かってからのフルマッチ動画を待った方が良かったんじゃないか?)
そうはいきません!
やはり結果を知らずに見てこそのあの感動!
要するにテレビの無料チャンネルで生中継しないのが一番の問題なのだ。
で、今度はタイム時の様子なども注意深く見てまして。
そしたらやっぱり航空が勝つのが必然だったかなーなどと。
(ハラハラしてたくせにこの掌返し)
だからそれは多分にテレビ録画の放映時間との関係が大きいのだ。
だってね、スコアをよく見てちょうだいな。
第1セット 20-25
第2セット 23-25
第3セット 25-23
第4セット 25-19
第5セット 15-11
最後までシーソーゲームというにはあまりにも数字の並びが一方向を向いている。
日航が徐々に、でも確実に相手を攻略していったのがこのスコアの変遷に表れている。
タラレバにしかならないが、仮にこの後何セット重ねても、多分航空が全部取っただろう。しかも点差は徐々に開いていっただろう。
日航の戦い方として、3セットマッチの場合は1セットを、5セットマッチの場合は2セットまでは捨ててもよいということではないかな?
いや勿論、捨てるとまでは言い過ぎと思うが。
ただ、単に捨てるのではなく、相手を観察することに重点を置いているのではと思う。
だからそれでセット落とすことになっても計算のうち。全然慌てない。
相手を丸裸にする方が先なのだ。きゃー、スケベ!
(...)
冷静にじっくり相手を観察して、頭に入れて来たデータと実際の感触の擦り合わせをし、データと違う部分を洗い出し、その対処法を試合中に修正していく、という過程を辿っているように思う。
物凄い知性と胆力だなぁ。
だから航空の試合はフルセットが多くなる。
まぁ航空が入れられてたブロックが物凄い厳しいブロックだったんじゃないかとも思うが。
東福岡戦があんなに早い段階だったのはやはり勿体なかったなー。
でもこれって、相当な精神力も要すると思うのね。
だからどこのチームもできることではないし、実は欠けたものがないチームと書いた時意図的にこの点に触れなかったが、このメンタルの強さが物凄く大きいと思っている。
そしてこうした戦い方を象徴してたのが、タイム時の様子なのだよ。
鎮西の方は最初に監督から二言三言あって、その後コーチからのアドバイスを黙って聞き、最後に「いけるいける」とか「まだまだ」とか「こっからこっから」とか、他のチームでもよく聞く声掛けだけしてまたコートに出てくる。
他方航空は、監督から具体的な指示が出た後、選手たち自身が色々戦術確認をしているらしい様子だった。
「2番が...」とか「キャッチが...」とか自分たちで色々具体的なことを話し合って確認している感じ。
実際、後日どこかで読んだがMBの利川君が、舛本が顔を向けている方向と反対に打ってくることに気付いて皆と確認し合った、みたいなことを話していた。
自分たちで試合中も考え、自分たちで修正していくことができる。
この自立した対応力!
ああ、だからセット失っていても悲壮感が全くなく、浮足立つどころか、最初硬かった表情もどんどんほぐれていったのか...とその冷静さと胆力にも敬意を覚えました。
こういうチームは強いよ。
崩れることがない。
その強さはゴリバリの鋼みたいな強さとはまるで違う。
物凄くしなやか!
ゴリバリの強さの方が一見強そうに見えるかもしれない。
でも本物の強さってしなやかさだと思う。
航空はどこのチームよりもしなやかだった。
正に「柔よく剛を制す」だなぁと今年の春高決勝を振り返ってしみじみ思う。
ドラマティックだなぁ。
それに、インハイに出られなかったこと(学校での新コロクラスター発生の為辞退)に比べれば、試合中どんなに苦しい状況になってもその方がずっとまし、というのもどこかで前島君が言ってたな。
そうだよねぇ。
関東王者になって、「インハイでも」と意気込んでいたのに予選前日に出場辞退決定って...
1ヵ月は何も考えられなかったというが。うう...
そのチームがインハイ覇者を下して優勝って、なんだかもうそれもまたドラマのよう。
その意味でも、2019年に見始めた中で、今年が一番ドラマティックな春高でした。
航空が優勝したこと自体は実力的に全然波乱とは思わないけど、ドラマ性という意味で、これもまた波乱の春と呼ぶに相応しかったと。
そしてしなやかなのは彼らの精神力だけじゃないんだよね。
動きを見ていても、本当にしなやか。
だからあれだけ動けるのだな、と納得する。
あの反射神経も、丁寧なプレーも、身のこなしがしなやかだからこそ。
漂う品の良さもそのしなやかさから来ているように思う。
ああいうのって教えて身に付くものなんだろうか?
そういうチームが出来上がったのってやっぱり一種の奇跡みたいにすら感じるなー。
えーと...
メンタル中心になってしまってあまりプレー自体に触れられなかったので、それはまた明日にでも。
(まだあるんかい)
こうなったら感動巨編です。
(...)