さてと、さっきの続き。
(エキシビションどうだった?)
解説がうるさすぎた。
(...)
なのでネットで五輪でのSP探して見まして。
はーっ...何度見ても素晴らしいなぁ!あれは...!
それからフリーの方も見て、ついでに今回と同じエキシビション演目だったスケートアメリカの方のも見まして。
などとやってるうちに何ともうさっきのピョンチャンでのエキシビションまでアップされてる。うわお♪
なのでこれも見たけど。
...
うーん、同じ演目でも全然違うよ。
(同じ振り付けですが?)
振りつけの問題じゃないんだよ。
ついでに言うと、本人の動きの問題でもない。
まぁそれについては後回しにするとして。
とりあえず君、上だろうが下だろうが白はやめた方がいいよ。
「は?」(←宇野君)
テレビで見た時も気になったのだが、今回パンツが白のせいかやたらと下半身がデブって見えた。
「...」(←宇野君)
じゃあスケートアメリカの時のはどうかというと...
上が白のシャツだったので上半身がデブだった。
「...」(←宇野君)
なんてことはどうでもよくて。
いや白はやめて欲しいが。
(...)
同じ演目であれだけ違うということは...
やはりまだ相当気持ちにムラがあるのだろうな。
まぁそれは後に置いといて、まずはカバさんの衝撃物語を。
(衝撃物語?)
それではいよいよ本筋!
今回の五輪で宇野君を見る以前、私が知っていた宇野君の情報は非常に限られている。
- ここ1~2年の間に急激に台頭してきて金坊主をも脅かすほどの存在になってきた新鋭
- 身長はかなり低目
- 顔は暑苦し目
(...)
- まだ10代
これだけだった。
(二十歳なんですが)
うーん、おかしいな。
新聞で(19)と何度か見た覚えがあるんだが。
(それって昨年じゃないでしょうか?)
ああ、そうか。
昨年19なら今年20ね。はっはっは!
(...)
という程度にしか知らなかったのだ。
だから先入観は一切なし。
というか...
実を言えばやっぱり身長が低いと、リンク映えせずせせこましく見えてしまうだろうなぁ、というのはあった、正直。
だから余計に興味なかったのは事実だが...
出てきた時もやっぱり随分とちっちゃい子だな、と。
それが...
演技が始まった途端一変した!
文字通り演技が始まったとまさに同時に!
まるっきりの別世界が広がったのだ...
こ、これは...!
(↑息を飲むカバ太郎)
.........
......
........................
(こらー!いつまで点々してるつもりだ!)
言葉が見つからないんです...
(ああ、語彙が貧困だから)
はぁ...というより、"本物"を目の当たりにした時ってそういうものではないでしょうか?
まさかこれほどの子が...フィギュアに...
こ、これほどの子がー!!!
(どうどう、落ち着け)
馬扱いするな。
おまけに曲がまた素晴らしい。
カバさんの大好きなヴィヴァルディの「冬」。
やっぱり「四季」は冬が1番だなぁ。
古くから読んで下さっている方なら既にご承知と思うが、私は四季の演奏に関しては相当にうるさいし、拘りがある。
(↑生で何度聴いても文句しか垂れたことがない)
だってその程度の演奏しか聴いたことないもん!
今年再度挑戦してみようと思うのだが。
(凝りない奴だなー)
だって生に勝るものはない筈なんだってばー。
その四季を実に久々に聴いたわけですが。
これがまた大層美しく...
でも...
それもあの演技があったればこそという気がします。
つまり映像なしで聴いたらきっと粗が出るのだろうと。
実際ソロの音でもやっぱりあのアーヨのには及ばないのではないかと思うんですが。
なのに、こんなにも美しく感じられるのは...
曲と一体化した演技、いや氷上に広がる世界を見ながら感じながらだからなのでしょう。
まさかこれほどのものを見せてもらえるとは...
いや感じさせてもらえるとは...!
"何か"があるどころではない。
これほどまでに深い何か...
この若さで。
こ、こ、この子は一体...?!
(落ち着けというに)
何だかんだ言って子供の頃から見ていた習慣からか、バカにするようになってからも多少は見ていたフィギュアを完全に見なくなったのはソチ後。
(丁度宇野君が出てくる頃ですな)
くくく...
まさか...これほどの表現者がフィギュアでまた出てくるとは...
(「また」?)
それもこんなに早く...
なんて...
思う筈がないじゃないかー!
私が見るのをやめた最大の理由。
それは、高橋大輔氏の引退だった。
あれはフィギュアには勿体ないほどの人だった。
(...)
滑り出した途端、いや正確には踊り出した途端、周囲の空気が一変するほどの身体表現者。
フィギュアはおろか全ダンサーを見渡してもそれほどの人は稀にしかいない。
勿論、フィギュアで他にそれほどのものを持っている人というのは見たことがなかった。
(プルシェンコは?)
ある程度はそれに近いものを持っていたとは思うけど。
でも違うんだよね、ああいう人となりとか経験から出てくる何かしらと、高橋氏が持っていたあのオーラとは。
あの暑苦しい顔は何とかして欲しかったが、あの暑苦しいまでに情熱的な世界は素晴らしかった。
(...)
体が堅そうだというのは見ていても分かったから、技術的にはもっと上の選手はいくらでもいたのかもしれない。
そういう滑る上での技術的なものとは全く次元が異なるんだよね、あの世界は。
早い話がジャンプも要らない、スピンも要らない。
そういう表面的なことはどうでもいい。
その奥にある"何か"。
それを...見られるというか感じられる幸せ。
元々フィギュアに勿体なかったその人が引退した後、完全に興味を失って、もう全然見る気がしなかった。
もう2度とそんな人は出ないだろうと。
なのに...まさか...同じフィギュア界に...まるで入れ違いのように...
あんな子が現れるとは...思いもしないじゃないかー!
時間を戻せー!!
(...)
この子が描き出す世界は高橋氏の暑苦しいそれとはまた全然違う。
(情熱的といえ)
はっ申し訳ありません。
あの顔と一体化すると暑苦しいという言い方の方が適当かと思ってしまい...
元々演奏でもそういうのが好きですし。
(↑暑苦しい顔は苦手だが暑苦しい演奏は大好き)
宇野君のは...
もっと神秘的、もっとロマンティック...いや違うな。
何と言ったらいいんだろう?
高貴でしかも物凄く深い...!
深い深い何かがある...
まだ10代で。
(二十歳だってば)
見てた時は19だと思ってたんだってば。
って大して変わらんだろうが。
それほどの若さで一体...
こ、この子は...
小柄な筈なのに...
出て来た時は確かに小さかったのに...
演じている間こんなにも大きく神々しく見えるこの子は...
こ!ここ、この子は一体...
こ、ここここ...コケコッコーイ!!
(...やっぱり落ち着いた方がよくないか?)
そ、そうかも。
(...)
いっぺんで魅入られました!
なのに...
こらー!こちらの余韻が覚めない内にとっととリンクから降りるな。
(金坊主にはとっとと降りろと苛立ってましたが?)
あれは居座り過ぎ。
(居座り?)
実際「いつまで居座るつもりだ、ばかやろう」と思った。
(...)
というか、宇野君のような演技の後ならあれと同じくらいどころか永遠にいてもいい。
(また極端な...)
それほどのものを持っているということなのだ!
(金坊主にも何かがあったんだろう?)
フッ、残念だったな。
その"何か"の次元が違う。
表現力を身につけようと日々努力している身体表現者の皆さん、申し訳ありませんが、宇野君や高橋氏が持っているような"何か"、踊り出した瞬間に空気を一変させる何かというのは、残念ながら身につけようと思って身につくものではありません。
(人生経験とか?)
それも大事だと勿論思うけど。
そういうのともまた異質なんだな。
それ以前の、もっと根源的な部分にあるもの。
そもそもあの宇野君にどれだけの人生経験があるというんだ?
「...」(←何となく納得してしまう宇野君ファン)
この時点では私は全然知らなかったが、どうもスケート以外何も考えていなさそうな、滑ってる時を除いては、ずーっとほやーっとしてるだけのような感じに見えるぞ。
「...」
なんかアレクサンドル君を思い出すなぁ。
あれもピアノ弾いてる時以外はほやーっとしてるような子だった。
まぁさすがに宇野君をあそこまでの"天才"とは思ってないけど。
あれは図抜けて異常なほどだから。
まぁ畑も違うしまだよく知らないから断言すべきじゃないが。
とりあえずこれだけは、残念ながら持って生まれたものなんだな。
だからそれがない人がどんなに頑張っても、これほどまでの"何か"を表出することはできない。
表面的な表現のもっともっと深い奥底の根源的なもの。
それがあるかないかでは表現の次元が違う。
勿論それを活かせるか否かは本人次第だし、どこまで深められるかは人としての成長とも関連してくるのだろうとは思うけど。
とりあえず...
(とりあえず?)
もうちょっとアピールしてからリンクを降りて欲しかった。
何もあんなあっさりと。
せめて金坊主の10分の1でもいいから。
(そんなに違ったか?)
時間を測っていたわけではないが、感覚的にはそれ位違った。
そもそもたまたま自分が置かれた悲劇のヒーロー的スターという立ち位置に酔っていることで滲み出た"何か"のおかげで表面的には見応えがあったという程度の演技の後にあれだけしつこくアピールされたら「しつこいんだよ、とっとと降りろ!」と言いたくなっても仕方ないと思う。
(...)
あの程度でもあれだけアピールして加点を狙った奴もいるんだ。
深みのまるで違う宇野君が、せめてもうちょっとアピールして欲しかったと思わずにはいられなかった。
それだけの世界だった!
なのに...
あのなぁ...
まぁアピールなんてことまで気が回らなそうな子ではあるが。
自分の演技が全うできさえすればあとはどうでもいいというか。
と思っていたら、昨日どこかで見つけたインタビューでそれについて聞かれている部分があった。
「あまりにも早くリンクから降りてしまいましたね」みたいな感じで。
やっぱりそう感じたのは私だけじゃなかったのか。
そしたら「自分が出番の時すぐに出て行きたい方なので」と。
これって凄く控え目な答え方で、自分に置き換えてはいるが、結局次の選手への配慮だよね。
目には見えねど、小平さんと同じ。
わあ、素晴らしいなぁ!
そういう子だからあの若さであれだけの深みを出せるという点もあるのかも!
考えてみたら当たり前だよね。
指揮や演奏にだってその人となりが滲み出る。
もっと直接的な身体表現でならもっとそれは直接的に表れるだろう。
だからあのこの演技はあんなにも崇高なのか。
こういう坊やの成長をもっと早くから見ることができていたら...くくく...
くくくー!!!
いや今からでも見ていけることを喜ぶべきか。
まさかあんな子が存在するとは夢にも思わなかったのだし。
幸い映像が沢山ある。
こういう点は生でないと真の鑑賞にはならない音楽よりありがたいね。
今となっては自分の野次馬根性に感謝♪
見て良かったなー!わーい♪