「いまじるし。」
突然むすめがつぶやく。

「んっ?」
とわたしが聞き返すと、

「いまじるし。
 んーーー、なんだっけ、あれだよ。
 いまじるし。…。」

「あ~っ。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。」


今にも泣きそうな顔をしているむすめっ子。

なにが言いたいのかもわからず、
とりあえず一緒に考えるかあちゃん。



知ってるのに思い出せない言葉。
思い出して、やっと口にした言葉が
間違っているときのもどかしさ。

こんなに長く言葉が出てこなかったのは、
初めてのことだったのかもしれない。



「いまじるし、いまじるし、いまじるし、
 いまじるし、いまじるし、いまじるし…」


呪文のようにくりかえす。


「いまじるし、いまじるし、いまじるし、
 いまじるし、いまじるし、いまじるし…」


………


「いまりずし!!!」


目を見開いたような、
なんとも言えないうれしそうな顔。


言いたかったのは

『いなりずし』

だったのね(^▽^;)



今回は目の前に物があったわけではないので、
わたしは全くわかりませんでした。
でも、彼女の頭の中には、
鮮明にいなり寿司が見えていたのでしょう。


もやもやとスッキリ感。


いろんな気持ちを経験して、
大きくなってゆくのですね。


思い出せてよかった。
よかった。




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