結婚した人にとって、子供が生まれたときの喜びは計り知れないだろう。
自分の子供が賢くて、健康で、誰よりも立派になることを願いながら子女の名前をつける。また、朝鮮時代からの伝統によると、祖父が名前をつけるのが普通だ。最近では、親が作る場合もあり、作名家に依頼することもある。そのようにつけた名前を変更は、誰も同意しないだろう。しかしながら、北朝鮮では変変更しなければならない名前があった。
「金日成、金正日、金正恩」と同じような名前である。
〇・イルソン(「日成」、「一星」など)、〇・ジョンイル(〇・「貞一」、「正一」など)、〇・ジョンウン(「正恩」、「晶恩」など)。
幼い頃の金正恩(引用:韓国・「時事週間」サイトから
この名前は、つけてもならず、現在の戸籍に登録されてある名前でも変えなければならない。漢字が違っても発音が似ていれば変えなければならない。
考えられない事である。
あえて、「首領」、あるいは「国防委員長」「党秘書」の名前と同じであってはならないということだ。
親が子供を呼ぶとき、目上の人が目下の人を呼ぶとき、友人が呼ぶとき、「イルソンよ!」「ジョンイルよ!」「ジョンウンよ!」というふうに呼ぶことになる。その場合は、「最高尊厳」をむやみに呼ぶのはいけないということになる。ですので、このような名前を持っている人は、全部改名をしなければならない。
ところで、キム・ジョンウン時代には、別の名前も変えなければならなかった。例えば、「正訓(ジョンフン)」「正運(ジョンウン)」のような名前も変えなければならなかった。
その「ジョンウン」という名前を更新するために役所へ行って、「ジョンフン(正訓)」もしくは「ジョンウン(正運)」に変えた。
ところが、更新して親が自分の子供を「ジョンフンよ」と呼んだ。それを聞いた役所の人が、「ジョンフン(正訓)のように変えても発音が似ているので変えないのと同じだ」と上に報告した。「ジョンウン」と似ているように聞こえるのは、全部更新するようにという指示が下ったという。
現在、韓国の女子プロゴルファーの中、イ・ジョンウンという名前の人が6人もいる。
彼女たちが、もし北朝鮮で生まれたならば、改名しなければならなかったのである。有ってはならないことが、北朝鮮では起きている。✽