ゲイの人たちって、周りの人達にそれを隠しているから、
ゲイの人同士の自然な出会いって絶対無いんだよね。
例えゲイ同士が出会ったとしても、
お互いがそれを認識することが出来ないから。
気づかないまま終わってしまう。
だから、ゲイの人同士が出会うためには、
ゲイのための出会い系サイトや、イベントに出てみるしかない。
それでも昔と比べたら、ずっと開放的になっているんだろうけど、
それでも、受身のままじゃあ絶対に仲間に出会うことはできない。
これが現実。
僕には今、連絡を取り合っている子が一人いる。
その子はまだ学生で、僕とは違って毎日忙しくしているけれど、
毎日必ず、メールの返信をしてくれる。
その子とやりとりをすることが、日々の楽しみの一つになっている。
これって、とても不思議な関係だ。
僕は、家族や職場の人に、カミングアウトをしていない。
だから、みんなは僕がゲイだって事は知らない。
だから、みんなは僕が、ケータイで密かに男の子と
連絡を取り合っているだなんて、きっと夢にも思っていない。
それに、僕とその子は、全く接点なんて無いから、
自然に暮らしていたら、絶対に絶対に、出会うことなんてなかった。
ケータイの画面の中の、青い鳥の小さなアイコンだけが、
僕らを繋いでいる。そんな不思議な関係だ。
今、何をしているのかな?ふと思いつくと、
また僕はケータイを開いて、メールの着信履歴を確かめる。