大変ご無沙汰しておりますm(_ _)m💦
ちょっと自分のことでいっぱいいっぱいになっておりました😁💦

数値規制の検討会(=数値が具体的に決まる)がコロナの影響により延期になっております。
開催日程は未定だそうです。

但し、「環境省は今春にも具体的な数値を盛り込んだ素案を示す予定で、新たな基準は来年6月に施行される。」(下記sippo記事より)というスケジュールとなっているもよう。

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数値規制に関しまして超党派議連案が出たとのことでデジタル版にも記事がUPされていましたため共有いたします。


超党派動物愛護議連」からの数値案がなかなか出なかったので大分そわそわしましたが、ちゃんとした数値案を出してくださいました。

動物との共生を考える連絡会(複数団体※から構成されている:代表 青木貢一氏)」についても、一時は数値規制に反対の立場を取っていたらしい…とのことでビックリしましたが、きちんとしたものを出してくださっています。

この並びで見ると、より
犬猫適正飼養推進協議会(=業界団体:会長 石山恒氏)」の出した数値案のひどさが際立ちますね。



記事より、
議連案:「適切な世話や掃除が行われるようにするため、従業員1人あたりの上限飼育数を繁殖業者では犬は15匹まで、猫は25匹までなどと規定した。日大の津曲茂久・元教授(獣医繁殖学)へのヒアリングで、頻繁だったり、高齢だったりする出産を制限すべきだと指摘されたことなどを受け、犬猫とも出産は「1歳以上6歳まで」「生涯に6回まで」などとした。

これは、親犬猫に限った(生まれる子は含まない)頭数なのだろうか🤔??
1人で猫25匹を適正管理できるとは、私は思わない。従業員2人いたら50匹、4人いたら100匹…OKとなってしまう。未避妊・未去勢の猫が100…崩壊したら目も当てられない…

記事より、

杉本彩さん(Eva理事長):「業者の利益を優先的に配慮したものであってはいけない。動物を適正に扱える基準を」


動物との共生を考える連絡会:「例えば犬の寝床は「体長の1.5倍以上の長さと体高の1.3倍以上の幅が必要」などとし、寝床に入れておくのは犬が起きている時間の「50%以下」にするよう求めた。また猫では、1日の大半をケージの中で過ごさせる場合には、「2段以上のケージ」「トイレ、休息場所、食事場所は50センチ以上離すこと」などとした。」


入交眞巳獣医師(北里大客員教授):「動物本来の行動ができるよう、動物福祉を第一に考えた飼育管理が実現できるような基準を定めるべきだ。業者のもとにいる犬猫の飼育環境を向上させることは、心身ともに健康な子犬・子猫が販売されることにつながり、消費者にも大きなメリットがある」


記事より、
犬猫適正飼養推進協議会:石山会長は欧州並みの基準導入への懸念を示しつつ、犬の寝床の大きさに関して「高さ=体高×1.3倍」「幅(短辺)=体高×1.1倍」などとする案を提示。「基準がもしドイツのようになれば、日本からほとんど犬が消えてしまう」(石山氏)と主張した。

なぜこんな発言が飛び出すのかというと、犬猫適正飼養推進協議会の会長挨拶(発足理由・基本的な構え)を読むとお分かりいただけると思います。

▶︎犬猫適正飼養推進協議会会長挨拶はこちら
(勝手に要約:ブリーダーが減ると犬の価格が上がって手頃な価格で手に入れたい消費者が困る。業を営む人たちにとって年々厳しくなる規制は厄介だ。せめてホビーブリーダーは動物取扱業の登録をしなくてもOKにしたい。それを環境省や国会議員にお願いしている。
また、規制については先進国イギリスに倣い、業界団体内で基準を作ってそれを守る形にしましょう。)


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記事より、各自治体の意見を抜粋。

★「飼育数に対して従業員が少ない施設は、管理が行き届かないケースが見受けられるため、厳格な規定が必要と考える」(青森県)

★「(ある程度の知識や経験を持つ)動物取扱責任者1人あたりの上限を設ける必要があるのではないか」(宮城県)

★「飼養施設の床材については、消毒しやすい材質のものがいいと考えられます。出産上限年齢は7歳程度がいいと考えられます。出産の頻度は10カ月程度の間隔をあけた方がいいと考えられます」(佐賀県)

★「具体的基準が明示されることによって、基準違反などが明確になるため、指導は行いやすくなると思います」(名古屋市)


★「より多くの項目にある程度の数値規制があれば、監視・指導のよりどころになると思う」(山形市)


どのような事項について数値規制や具体的な基準が必要と考えるか >各自治体:106自治体』(朝日新聞調べ)

「従業員1人あたりの上限飼育数」(71自治体)

「飼育施設の広さや高さ」(68自治体)

「出産の頻度」(49自治体)
④「出産の上限年齢」(46自治体)

「数値規制(具体的基準)は必要ない」と回答した自治体は二つにとどまった。



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【参考】

動物との共生を考える連絡会 構成団体

公益財団法人日本動物愛護協会

公益社団法人日本動物福祉協会

一般社団法人家庭動物愛護協会 :構成団体にJKC、連携団体にZPK・ペットパーク・環境省

NPO法人自然と動物を考える市民会議

日本捨猫防止会

ペット研究会「互」

動物との共存を考える会 

学校法人ヤマザキ学園

学校法人国際総合学園国際ペットワールド専門学校



犬猫適正飼養推進協議会 構成団体

■正会員

一般社団法人ペットフード協会

一般社団法人日本ペット用品工業会

一般社団法人ペットパーク流通協会:いわゆる「競り市=(ペットパーク)」を運営

一般社団法人全国ペット協会(ZPK)

一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)

一般社団法人全国ペットフード・用品卸商協会

法人組合中央ケネル事業協同組合連合会:ACCキャットショーなども運営

公益社団法人日本獣医師会

■賛助会員

一般社団法人全国動物教育協会

アニコム損害保険株式会社

日本アニマル倶楽部株式会社

(上記の他、1団体、6企業が賛助会員)