あまみのさくらねこ病院@どうぶつ基金
※どうぶつ基金さんHPより

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「もはやTNRで解決できる段階じゃない!」
「地元の獣医が先頭に立ち解決に向けて動いている、外部から入ってきてかき回すのはやめてくれ!」
「直ちに殺処分すると言っているわけじゃないのに、大量殺戮かのような情報操作をするな!」
「周辺団体が全頭引き出すと聞いている。そんなことも知らずに動いているのか?もっと勉強したらどうか?(でも団体の情報は明かせません)」
「殺処分反対!と署名する人たちはノネコを引き取る覚悟なんだろうな!?私はその覚悟がないから無責任な署名はしない。」

とか諸々…
この問題に関する意見を目にいたします。

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が、そもそも。

ユネスコに世界遺産登録されるか否かの瀬戸際になるまで有効な策が取れなかったことがまず1点。
そして、環境省が介入して1週間だけ保護する施設を立ち上げたのは明らかに世界遺産「登録」のためであること。
(参考: UNESCOの諮問機関であるIUCNから環境省への勧告事項の中に、
「奄美大島ノネコ管理計画の採択及び実施予定等、侵略的外来種(IAS)の駆除管理の取り組みを評価し、既存の IAS 対策を、推薦地の生物多様性に負の影響を与える他のすべての種を対象に拡大すること。」とあります。)

勉強でもダイエットでも多頭飼育崩壊でもなんでもそうなのですが、
取るべき時に策を取らず、もしくは取る方法を知らず、自分でもうどうしようもなくなってしまった結果としてあるのが「今」です。
これを変えるには、他者の手が介入した方がよい結果を生むことが多いと思います。
だから多くの人がこぞって東進ハイスクール行くなりライザップ通うなり愛護団体に助けを求めるなり…するのだと思います。
外部の人間を拒んでいる内は、なかなか解決に至らないのが世の常のような感がいたします。多頭飼育崩壊などにおいては特に。

また、この問題、日本中の人間が注目しております。
それなのに、秘密裏に動いているらしい団体のことは明かさないが、あるルートから聞いているというベールのかかった情報を盾に「知らないやつ(外部の人間)は口出すな!」と言い退けてしまうのは少々暴力的かなとも感じました。
その動向に注目が集まっているのに、対策は隠すがとにかく口出すな!というのは。

ゴールゼロさんはなんとかしたいという思いで署名を立ち上げられました。
それを数で後押しするのは無責任なことでしょうか。署名した一人ひとりは非力ではあれ、無責任なことではありません。動くために集めている署名に賛同することは。
中身はわからないけどとりあえず署名する…とかになると無責任ですけれども。

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さくらねこ病院が8/15開院とのこと。
ものすごいスピード感だと思います。

もちろんネコだけではないのですが、命を奪うことは正義であってはいけないと思うのです。
1つでも人為的に犠牲になる命があるのならば、そんなの世界遺産にする価値なんかないと私は思います。
思うけれども、世界遺産にさえなってしまえば、ノネコと呼ばれた犠牲者たちのことなど知らぬ人たちがこぞって集まってくるのでしょう。

外来種のマングースは駆除が進んでいるといいます。
人間がハブ退治のために連れてきて繁殖していったマングース。
生物の生きる目的である種の保存を、与えられた場所で受け継いでいっただけなのに。

駆除なんて… … …

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追記・2018_7/17〜ノネコ捕獲が開始されます。
合わせてリンク貼っておきます→