【備忘録】

東村山市『いのちの教育』推進プラン事業
東村山市いのちところの教育週間
〜心豊かな子どもの成長を願う〜
市民の集い
ーいのちの大切さや人を思いやるこころを培うためにー

…という、
長〜い表題の会へ行ってきました。

東村山市の全7中学校の生徒会長からの『中学生によるボランティア活動!発信しよう、中学生の力!』と題した発表を聞きました。

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(見方の説明)
◾︎ボランティアにまつわる各項目
・中学生から集まった意見
→生徒会からの改善提案
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◾︎ボランティア活動に参加する意義
・達成感ややりがいを感じられる。
・有用感や自己肯定感を得られる。
・将来に役立つ。
・災害時などは地域で協力をせねばならないが、そのためには日頃から地域で働く必要がある。

◾︎ボランティア活動参加について
・参加してみたいけど、どうやって参加すればよいのかわからない。
→事前に、どこで、何時から何時まで、どんな内容で行うかを更にしっかり広報する。
・一人では参加しにくい。
・どんなことをするのかわからなくて不安。

◾︎ボランティア活動参加への「否定的な」意見
・気持ちがないのに参加することには意味を感じない。
→せっかく達成感ややりがいを感じられる素晴らしい活動なのだからどのような内容で行われているかを写真や文章でみんなに説明・掲示する。
・部活動や塾などで時間がない。
→昼休みに気軽に参加できる美化活動などを行なっていく。


以上、気になって急いでメモした内容でした。
中学生は、社会を変える(例えば、どうぶつ福祉を向上させたい)ために主体的に活動をするというよりも、
社会貢献や自己実現、内申点など、
(社会問題に対し)外的要因に重点を置いていることが改めてよくわかりました。

ボランティア活動をよいものと捉え、広めようとする気持ちはすばらしいな、と感じるとともに、
「気持ちがないのに参加しても仕方ない」という意見を「否定的」と捉えるのは画一的だなと感じました。
だけど、どうしたら参加してもらえるか対策を立てているところはすごくいい✨!

また、たとえば「とにかくどうぶつのために!」と飛び込んで来るには小中高生(大人でもそうかもしれない)にはハードルが高く、どんなことを・どういう風に・なんのために・どのくらいの期間、を明確にしてあげないとやりにくいのだなと改めて思いました。


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「いのちの大切さ、思いやりのこころ」という表題に沿って、第二部には浅田美代子さん・浅川晶枝さん(ケンの家)・王白姫さん(東村山わん友会)の講演が行われました。

動物愛護の人たち向けではない場において、ペットショップの裏側を写真を交えて紹介してくださり、
多少、専門用語だったり、動物愛護目線で聴かないと分かりにくい部分もあったかなと思いましたが、
中学生たちが理解しようとしている姿や、興味を持って質問しているのを見て、私は密かに「おぉー✨」と思っておりましたおねがい乙女のトキメキ

司会の若い女性も、ご自身が手伝いたいとの思いから切り込んで質問していたのですが、
「支援したり、活動を手伝いたいと思っても、ここにはインターネットを使えない人も来ているから電話番号を教えてほしい」旨の発言があり、一生懸命なのは伝わってきましたが、ちょっと笑ってしまいましたキョロキョロアセアセ
動物愛護のシンポジウムなどだとあり得ないけれど、"ボランティア"や"いのち"について取り上げている会だったために出た発言かと思います。
純粋に手伝いたい、どうすればいいだろうか、という思いあってこそだと思います。
現実問題、愛護団体が敢えて公開していない電話番号を出してしまうと、相談ごとの電話が鳴り止まなくなってしまいます(もちろん公開しているところもあります)。
また、プライベートな電話番号と一緒の場合もあります。プライバシーの大開放になってしまいます。
…が、そんな実情は吐露されず遠回しに断わっていらっしゃいました。

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以下、中学生から出た質問と浅田美代子さんたちからの回答。

『(浅田美代子さんの出した繁殖業者の元で病気を放置されている犬の写真を受けて)病院へ行けば治るのにどうして治療しないのですか?』
→お金をかけたくないからです。生む道具としか捉えていないから、治療しないのです。

『私たち子どもは勝手に飼うことができないけれど、もしお話に出てきたような犬猫に出会ったらどうすればいいですか?』
→近くの動物愛護団体や保健所、警察へ相談してください。

『この活動をしていてうれしいことと苦しいことを教えてください。』
→全部助けてあげたいけど助けてあげられないことが苦しい。
保護した子がどんどん変わっていくさまを見るのは本当にうれしい。
若い方が興味を持ってくれることもうれしいです。

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ショッキングな写真と、ペットショップの裏側にある人間の浅はかさのような部分を知らしめることは、結構辛いことかと思いますが、
それを出して伝えてくださった浅田美代子さんに大感謝でございます。

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(メモ)
私の、動物愛護目線から。

子どもたちがなんらかの活動に携わるきっかけは「自己実現のために」などでもいいと私は思っていて、まわりの意見や思いを汲み取りながら「しっかり」活動していく中で、その活動の本当の目標とするところを目指せるように変わっていければステキなことだなと思います。

そうして思いを後輩へつないでいく。
無関心な大人へ発信していく。
動物愛護の輪が広がっていく。

行くところがなくて苦しんでいる不登校の子たちや、学校へは行けているが悩んでいる…など、そんな子たちの避難所がどうぶつを助ける施設だといいと思っています。
もちろんそうでない子にとっても、どうぶつのためにボランティア活動できる、事実を知ることのできる場というのは必要だと思います。
(他の団体さんやボラさんと比べると)助けられる犬猫の数は減るが、「子どもたちへの啓蒙」と、「子どもから発信する啓蒙」はとてもたいせつなことだと私は考えています。

どうぶつにまつわる問題の根幹が人間の意識であることは間違いないのですから。
意識の柔軟な内に、自分たちの目で見て知って"考える"ことが大事だと思っております(大人に押し付けられるのではなく、また事実をむやみに隠されることもなく)。

できれば、駅からも学校からも近いところに。子どもにとってはフリースクールや児童館や公民館のような存在として。保護猫カフェなり猫のシェルターなりをつくりたい。
(犬は少し離れたところじゃないと鳴き声とにおいの問題がどうしても出てくるから)

苦しむどうぶつたちの力になりたいと考えている人たちは想像よりも多いかもしれないと感じました。
子ども大人に関わらずその人たちの活動のきっかけになる場所になれれば。
他の団体さんや、自分で活動するための最初の一歩になれれば。そういうところへつなげられれば、と。