みなさま、こんばんは!
思春期専門カウンセラーの飯塚ひろみです
今回も引き続き、2016年活動報告です
2連続で都立高校のドリームプランプレゼンテーション授業のお話ですよ~
●都立東久留米総合高校
●都立田柄高校
※生徒の写真は掲載NGなので、教員、講師、サポーターのみの写真になります
●とっても大切なプレゼンの心得
さて、今年は都立高校2校の授業サポートをさせていただきました
この授業は東京都教育委員会、学校、企業の三位一体となって取り組まれたもので、キャリア教育の一環として行われています
なかなか人前で話すことが苦手とされる日本の子どもたち
ですが、これから大人になり社会人になるには、自分のことを自分の言葉で伝えなければなりません…そういう機会もたくさんでてきますからね
とはいうものの、いきなり「話せ」といわれても、どうしたら良いのか分からないというのが本当のところ
そこで、プレゼンを日常的に行っている企業の方々に協力してもらい、どのようにプレゼンをすれば良いのか、どいうやって組み立てていったら良いのかなどを順序立てて教えていく、というのがこの授業の流れです
流れに沿いながらも最終的には、自分の本当にやりたいことは何なのか、気付いてもらいその道を見つけてもらえたらという目的もあります
さてさて授業では、生徒たちは最後の発表に向けて、一つ一つプレゼンを組み立てていきました
まずは、自分が何をやりたいのかを探すワーク
自分自身を深堀りし、どんなことをやりたいのか、ワクワクするのか、興味があるのか…などを探していきます
影響を受けた人の言葉や、家族の言葉、尊敬する人などなど…
こうして自分が育ってきた環境や触れ合ってきた人々の言葉を改めて考えていくことで、普段当たり前のように見過ごしてきてしまったことに気付いたり、自分の本当の気持ちに気付いたりすることができます
生徒たちも徐々に自分の夢ややりたいことに向けて、意思を固めていく様子が見えてきました
そんなリアル思春期の子どもたちを前に、ワクワクがとまらない私です(笑)
まだ反抗期な子、幼さが残る子、少し大人びた子など個性豊かな子どもたちそれぞれが、それぞれの想いを乗せて授業を受ける姿が印象的で、スムーズに進む子もいれば、手が止まってしまう子、目的が分からずにいる子も当然ですがいました
できない、やりたくない
という子も、もちろんいます
ですが、一人一人丁寧に言葉を重ねるとその胸の内には、小さな夢の芽があり、それをどうやって形にしていったら良いのか、分からず苦しんでいただけなんですね
人前で話すのが苦手な子もいて、プレゼン授業が好きになれないという話をしてきた生徒もいました
私はその生徒にこう言いました
「話してくれてありがとう。苦手なことを苦手だと、嫌いなことを嫌いだと言えることが素晴らしいことなんだよ。それは自分の意志をきちんと持っているってことだからね。それを相手に伝えられるということは、もっと素晴らしいことなんだよ。」
その生徒はキョトンとし
「そんなことを言われたのは初めてです」
と言っていました。
否定される、注意される、無理やりやらされると思っていたみたいですね…
私たち大人はつい「否定」を先にしてしまいがちです。
この否定は、子どものためを思ってのことが多く、
できないところができるようになってくれたらこの子はもっと良くなるのに…という、やさしさの表れでもあります
でも、この優しさが子どもの心を傷つけたり、やる気を無くしてしまったり、子どもが反発する理由になったりもしてしまうんですね
特に思春期は、否定されることに抵抗を見せたり、嫌悪感を丸出しにしてきたりするので、否定から入るのは絶対にやめましょう
我々人間は完璧ではありませんから好きな授業もあれば、苦手な授業があるのも当然なんです…それを全員一律に
「楽しめ、好きになれ」
というのは大人のエゴです…
もちろん、これは授業ですから出なければ単位に響きますし、成績にだって反映されてしまうのも現実
そんな中、大切なのは
苦手な子が苦手なりにどうやってその授業を自分のものにしていくのか
だけなのです
思春期の子どもに無理やりやれなんて言っても通用しませんし、嫌嫌やってもそれは成績や単位、親の手前などの理由があるからだけであって、本人の意思ではありません…
このプレゼンの授業では、出来る限り一人一人の個性を重んじていけるよう、サポーター全員が意識して臨んでいました…みなさん本当に素晴らしく、子どもたちと本気でぶつかる熱血な方々です
異業種のサポーターたちは、夢を本気で語る大人たち(笑)
そんな大人の本気に触れて少しずつではありましたが、生徒たちも本音を見せてくれるようになってきました
最後の発表会では、これまで内気で人前で話せなかった女の子が積極的に登壇したり、ワークを一切やらなかった男の子が教壇で自分のやるべきことを話したりと、初期のころとは違った成長を見せてくれて、感動が止まりませんでした
子どもは大人が思っているよりずっとしっかりしています
高校生になると、普段はおちゃらけていても本当は、勉強をちゃんとしなきゃいけないな…とか、将来について考えていたりするものです
大人が壁を作らず本気で接すること
この気持ちが子どもにも必ず伝わっていくので、等身大の姿でフラットに接していきたいですね
ドリプラの授業を通して、プレゼンテーション以外の何かを感じ取り、人生の糧にしていってもらえたらな…と思いました
…と、大変素晴らしい取り組みで、次年度も是非参加させていただきたい、そう熱望した私でした
さて次回は、晴海総合高校で開催されました、教育活動成果発表会のお話です
お楽しみに!
思春期教育研究所アアジュガ
代表 飯塚ひろみ
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