こんにちは!

思春期教育研究所アジュガ

代表の飯塚ひろみですニコニコ

 

今回は「発達障害を持つ子どものマイルール作り 交通機関編」お送りしたいと思います

 

 

 

さて、我々が生活をする上で、なくてはならない手段の一つとして

「移動」があります。

 

 

どこかに行くにも、必ずと言っていいほど「車」「自転車」「バス」「電車(新幹線)」「飛行機」「船」「モノレール」などを利用します。

 

 

使う交通手段は、それぞれの生活環境で変わってくると思いますが、どれも一生使わず徒歩のみ!という訳にはいきませんよね。

 

 

普段、当たり前のように使うということは、我々の日常生活に密着している、ということでもあります。当然、発達障害を持つ子どもにとっても「密着した課題」であるのです。

 

 

「電車やバス、車はいつも使っているから分かっている!」と思っていても、我々保護者も初めて使う路線や、初めて行く駅や場所では、「迷わないか」「時間通りに着くのか」など、なんとなく不安がつきまとってしまいますよね・・・。

 

 

なので、初めてのことに抵抗を感じやすい発達障害を持つ子どもは、もっと不安を抱えてしまう場合があります・・。

 

 

そこで、きちんとしたルートや時刻を学んで、ストレスなく目的地にたどり着けるようマイルール・マイルート作りをしていきましょうひらめき電球想定外の出来事についてもお話ししますアップ

 

 

発達障害を持つ子どもは、きちんと筋道がたったものを理解しやすい傾向があるので、電車やバスの時刻表を見ることや、利用することに抵抗が少なかったりします。なので、比較的すんなりできてしまうというお子さんが多いです。

 

 

理由としては、日本の電車は時間通りにピタっと来るので、電車が大好きだというお子さんも少なくありません。バスも、渋滞があったとしても都内であれば1時間も2時間も遅れてしまうということはほとんどないですからね。

 

 

そして今は、PASMOやスイカなどの電子マネーが主流であり、いちいち切符売り場で迷路のような乗り換え図を見上げながら料金を確認して購入しなくても、ピッと翳すだけで改札が通れ、バスに乗れる時代となっているのも、利用しやすい理由の一つですね。本人がチャージできない場合は、お母さんがあらかじめ入れてあげておくと良いでしょうビックリマーク

 

では、さっそく見ていきましょうね

 

 

 

交通機関を利用する前にまずは、目的地から逆算して考えていきます

 

 

 

というのも、発達障害を持つ子どもは漠然としたことよりも、決まっていることを認識する力のほうが強いので「なぜその場所に行かなければならないのか?」ということをお子さんにしっかりと覚えてもらうと、行動を起こすルールとして脳に記憶することができます。

 

 

「目的」が決まらなければ、「手段」が決まりませんからね

 

 

「今日は○○があるから、この場所に行くんだよ」と、目的と一緒に「目的地とルート」を確認していきながら、自宅から駅・バス停への道のり、改札口、何番線など最初は一緒に行動してあげると良いでしょう。順序を番号にしてあげると覚えやすいと思います。

 

 

また、トイレの場所や、バス利用なら近くにトイレが借りられるコンビニがないかなども併せて確認しておくと、いざという時に困らないですむでしょうひらめき電球

 

 

そして困った時は、駅員さんやバスの運転手さんに聞いても良いんだということも、教えておきましょう。携帯電話を持っているなら、お母さんに連絡するようにと伝えておきましょうね(これぞ携帯電話の正しい使い方の一つ!)。

 

 

乗り換えがある場合は、乗り換える駅でのホームの場所・トイレの場所・駅員さんのいる場所、バス停の場所をしっかり確認してきましょう。

 

 

最初は戸惑っても、何度かスモールステップを繰り返すうちにできるようになり、子どもも自信がついてきます。

 

できたら大いに褒めてあげましょうね!子どもはお母さんの笑顔と言葉が一番嬉しいものですウインク

 

 

そして、一番ルールとして覚えさせておきたいことは

 

 

 

想定外の出来事への対応

 

 

 

です。

 

 

想定外の出来事とは、なにかしらのトラブルで電車が止まってしまった、バスが来なくなってしまった・・ということです。人身事故や地震などの災害、雪や台風による運行休止や遅れなどが挙げられます。

 

天気はなんとか予測できたとしても、人身事故や災害は誰も予想することができません。

ですが、そういう場面に遭遇しないとはいいきれませんし、実際に遭遇した時にどのように対応したらよいのか、お子さんと話し合っておくことはお子さん自身を守る上でとても大切なことなのです。

 

なのでお子さんには

 

 

・慌てない

 

 

・駅やバス停に人がいつもよりたくさんいても驚かない

 

 

・どうしたら良いか分からなくなったらお母さんに連絡する

 

 

・駅員さんがいつもと違う対応をしていても驚かない

 

 

・違う路線で帰るなら必ずどの路線を使うかお母さんに連絡する

 

 

・地震などの災害で車内から出られない時はお母さんに連絡して、駅員さん・バスの運転手さんの指示に従う

 

 

 

など、一気に伝えると不安を煽ってしまうので、一つ一つ丁寧に教えていくのがポイントですひらめき電球

 

 

そして、学校とも連携を取っておくと良いと思います。

災害だった場合は学校の近くだったら学校に、家に近い場合は家に・・と、向かう場所を決めて置くと困惑しないで済みますよニコニコ

 

 

移動手段を覚えていくと、世界が広がっていきます

世界が広がるということは、不安なこともあるけど、できることが増えるということでもあります。

 

 

お母さんは是非、お子さんが広い視野を持って行動することができるよう、一つ一つルールを作ってサポートしてくださいね!

 

 

さて次回はこのシリーズ最終章「発達障害を持つ子どものマイルール作り ⑥ 家庭編」です。

お楽しみに!

 

 

飯塚ひろみ

 

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飯塚ひろみのプロフィール

 

子ども時代は部屋で本とピアノばかり弾いている日々だったが、

行動派な姉に連れられ、野山を駆け巡る。

 

音大卒業後はピアノ教室を開設し、自宅レッスンの他に訪問型のレッスンも開始。

不登校の子どもとお母さんの支援をする中で、家族の繋がりの大切さを実感する。

 

結婚・出産後は発達障害の療育に力を注ぎ、同じ悩みを持つお母さんたちと共に「発達障害の会」を結成。理解を深めるための勉強会を現在も定期的に開催している。

 

杉並区立小学校PTA連合協議会事務局・生協の組合員活動を通じて思春期の子育ての大切さを痛感。カウンセラーの資格をとり思春期・発達障害で悩む母親の支援を開始。

 

2016年4月 思春期教育研究所アジュガを立ち上げる。

 

カウンセリングでは性格学に基づき、お母さんの気質(生まれつきの性格)とお子さんの気質に合わせた助言を行いながら、オリジナルのツールを使用し、お子さんの「心の黄金トライアングル(友達と過ごす時間・一人で過ごす時間・家族と過ごす時間)」の乱れを分析し、更に多面体にまで細分化。お子さんとお母さんの気質と関係をみながら、家庭でできる声掛けや接し方を助言しています。反抗期・学習・サブカルチャー・スマホ・対人関係・発達障害・・など、思春期における様々な悩みの種を持つお母さん専門の相談室。

 

 

「思春期を持ってましたと迎えるには?」「0点100点理論から見るありのままのわが子の受け入れ方」「発達障害を持つの子どものマイルール作り」講演会・セミナー・ワークショップも開催。

 

 

2016年5月 16人の法則 MBTIセミナー受講

 

 

合言葉は「思春期を待ってましたと迎えよう!」

現在は夫、高1の息子、小3の娘の4人暮らし。

思春期のマイナスイメージを払拭するため活動中。

 

 

資格一覧

中学校教諭一種免許 高等学校教諭一種免許

一般社団法人 日本総合教育支援会認定 臨床心理支援技法士