コロナ禍の苦境をユニークなアイディアで乗り越えてきた新潟県阿賀野市の遊園地「サントピアワールド」にまた新たなアトラクションが登場しました。誕生のきっかけは電気代の高騰…。一体どんなものなのでしょうか?

開業46年阿賀野市の遊園地「サントピアワールド」。子どもたちの歓声が響く裏で行っていたのは・・・

〈サントピアワールド 高橋修園長〉
「メリーゴーランドの電飾の美しさを損なわないぎりぎりのところで一個ずつ(電飾を)抜いている」

電気代の高騰で厳しい状況に直面しています。
ことし4月、契約する電力会社から新たに1年間の
電気料金

の見積もりが…その額なんとこれまでの2倍となる約3500万円。節電などでも補いきれず、7月からは乗り放題チケットの料金値上げに踏み切らざるを得なくなりました。

〈サントピアワールド 高橋修園長〉
「(電気料金)倍になっていますので運営としては本当に苦しいですね」

そこで・・・このピンチを逆手に取ろうと新たなアトラクションを登場させました。


「電気料金に苦しむサントピアワールド。次に目をつけたのは自家発電です」




8月20日から登場したのは新アトラクション「THE 電源人間」客自身がペダルを漕いで電気を発電し、2階建てメリーゴーランドを動かそうというもの。子どもたちに楽しみながら電気の貴重さも体感してほしいと企画されました。


しかし・・・


〈サントピアワールド 高橋修園長〉

「これでなんとかメリーゴーランドを回そうと試みたんですけど、やはりこのメリーゴーランドはちょっと難しかった」


結局…動かせるメリーゴーランドはかわいらしいミニサイズに。


体験した子どもたちは・・・


〈体験した子ども〉

「無駄に電気を使うんじゃなくて、使うときだけつけて、(利用)していきたい」


〈サントピアワールド 高橋修園長〉

「コロナ禍でちょっと沈滞ムードなので楽しさをもっと味わってもらえればいいのかな。バカらしさをもっと楽しさに変えられればいいのかなと思って」


電気が高ければ作ればいい!ユニークなアイデアでピンチを乗り越えようとする老舗遊園地の挑戦はまだまだ続きそうです。

以上テレビ新潟ニュースより