巨人のファン感謝イベント「ジャイアンツ・ファンフェスタ」が23日、東京Dで開催された。今季限りで現役を引退した高橋由伸監督(40)の「現役引退・監督就任セレモニー」が行われ、高橋監督がファンに向けてスピーチに立った。

【写真】挨拶を終え、ファンに一礼する高橋監督

 ◆全文は以下の通り

 私、高橋由伸は今シーズン限りで現役を引退します。

 ともに戦ってきた巨人軍の皆さま、応援してくれたファンの皆さま、支えてくれた家族、すべての方に感謝します。本当にありがとうございました。

 大きな希望と不安を抱き、巨人軍に入団し、神宮での初ヒット、東京ドームでの初ホームラン、今でも昨日のことのように思い出します。

 誇れることがあるとするなら、巨人軍で現役生活を全うし、完全燃焼できたことだと思います。ここ、東京ドームで温かい声援を一身に受け、プレーできたことは本当に幸せな時間でした。

 プロ野球選手として野球を職業にし、来る日も来る日も野球と向き合い、戦いの場にいました。それは楽しかったことよりも、重圧を感じ、苦しかったことの方が多かったように思います。

 そんな日常だからこそ、一方で、達成できたことの喜びは大きく、18年間頑張ることができました。

 来季からは偉大な先輩方が務められた巨人軍の監督に就任します。

 これまで以上の試練や困難が待ち受けていると思います。選手時代以上に皆さまの声援を力強く感じながら、叱咤激励を受けながら監督を務めていきたいと思います。

 最後に、皆さんに誓います。

 どんな逆境にも立ち向かい、覚悟を持ってまい進します。そして、野球の素晴らしさをしっかりと伝えていきます。

 今日は、このような素晴らしい舞台を用意してくださった関係各位の皆さま、あらためて感謝申し上げます。

 18年間、本当にありがとうございました。