ジャニーズ事務所を解雇された元KAT-TUNの田中聖(28)が、1年間の沈黙を破っていよいよ再始動する。元「HIGH and MIGHTY COLOR」のメンバーを迎えて結成したバンド「INKT」は果たしてどこまでいけるのか。

 来月8日に、アルバム「INKT」を発売することを発表した。

「もともと、KAT-TUNの中でも、音楽面で重要なポジションにいたのが聖。彼が抜けてからのKAT-TUNの音楽は、評価が下がったとまで言われてしまっている。聖はそれほど実力のある男です」とはあるレコード会社関係者。

 さらに気になるのは、“元ハイカラ”だ。デビュー当時は、それこそ日本レコード大賞の新人賞を受賞するなど、実力的には申し分ないといわれていたバンド。そのメンバーが加入したのだから注目されそう。

「いま視聴できるオリジナル曲の『Trigger』も、しっかりしたものを作ったなあという印象ですね。アルバムが楽しみです」と同関係者。
 インディーズとはいえ、やはり「あるかも」といわれているのが、ジャニーズ事務所の横ヤリ。

 あるテレビ局関係者は「テレビに出演するとかはさすがにできないでしょうが、音楽をやっているだけなら、問題ないのでは。そうそう横ヤリを入れてくることはないと思います。赤西が再デビューできて、そこそこやっていけるようにね」。

 これでも「そう簡単にはいかないのでは」と見る向きも…。

 別の芸能プロ幹部は「赤西と田中はともにジャニーズを辞めたとはいえ、同じではない。赤西は再契約をしないという形。一方の田中は解雇ですからね。異論はあるでしょうが、赤西は合意で退社、田中はクビですからね。クビにしたタレントに、何もなかったかのように芸能活動を続けられてはジャニーズも示しがつかない。そこそこでやっているのなら、そうは事を起こさないでしょうが、ある程度のところまでになれば、必死になって潰しにいくでしょうね」。

 やはり穏やかには済みそうもない。

 ともあれ、再始動までは何事もなくいけそうなムードなのは間違いないだろう。あとは今までのKAT-TUN時代のファンがどう付いてくるかというところだ。気になるのはアルバム収録曲だという。

 前出のテレビ局関係者は「『INKT』の中には『Hide and Seek』という曲があるんですが、これをどう見るかでKAT-TUNファンでも割れている」と話す。

 実はKAT-TUNは6月に出したアルバム「come Here」の中で、表記こそ違うが、「HIDE and SEEK」という曲を収録したのだ。

「田中の出す曲がどんなものかはまだ分かりませんが、曲のタイトルを同じにしたというのは明らかにKAT-TUNを意識したもの。田中の中には、まだまだKAT-TUNの一員という志を持っているのか、KAT-TUNとともに歩いていきたいのか。それとも、ただバカにしているだけなのか。まだなんともいえませんが、ファンの中でも複雑なものはあるようですよ」(同)