あれは中学生のころのこと。
中高生向けのファッション雑誌で、基礎化粧品の特集がされていた。
読んでいたら、その中に載っていた美容液が欲しくなって。
それで、どこに買いにいったらいいかわからなかったけれど、とりあえず、地元の個人の化粧品店に行ってみた。
置いてあるのか聞いてみたら。
店員のお姉さんに冷たくめんどくさそうに、「肌の保湿が必要になってきた大人の人が肌の水分量や油分量の保湿のために使うものだから。」といった説明を受けてしまったので、あきらめた。
家族に言われても聞かないのに、同じぐらいの年齢の友達だったり、化粧品店のお姉さんに言われると、そうなのかも、って思うという。
「子供が使うなよ。」って思われたような気もする……。
たしかに当時は、何もつけなくても洗顔だけで肌の状態はすごくよかった。
私は、10代のころは洗脳されやすかったから。
商品カタログで好意的に紹介されていたら、欲しくなったり。それから、テレビショッピングでもそうだけど、見ているとなんか楽しい気分になったり、気持ちが落ち着くんだよね。基本的に、売り文句のきれいな単語がちりばめられていて、肯定的な発言しかされないからかな。
「貴婦人に古来より愛用されましたなんちゃらが」
「本日は特別に○○円!」
「まあ。お買い得!」
でも、店の売上になるのに、自分のポリシーを優先して断ってくれたのは、良心的だったなあ。
最近、小学生向けのファッション雑誌で、基礎化粧品特集がされているらしいけど、それこそ小学生には必要ないだろうって思う。
キラキラした雑誌で勧められていたら、真に受けちゃう女子小学生もいるんだろうなあ。
でもああいうのって、キラキラした物に対する憧れもあるけれど、自分が主体となって情報を集めたり、買ったりするから満足するっていう面もあるんだよね。
情報を征して大勢の人の意識を向けさせて、洗脳に成功したら、より大きな利益を得ることができるようになるって、最近はわかってきちゃったけど……。広告代理店。
だから、だれが利益を得るようになっているのかを見たら、だれがその情報を流しているのかがわかる場合もあるっていう。
こういうふうに考える人が多数派になったら、売る方からしたら嫌だと思うけど。
賢い消費者でいたいなっていう。
消費者側が、メーカーや社会を変えたり、育てる面もあるから。
吟味していいなって思ったものは相応の金額を出して買ったり、話題に出したりしたいなって思うけれど、そうでもないものは買わない。