私が子供のころ、昭和の時代は、祖父母は近所の大工さんに家の改装を頼んでいた。
小さいころの記憶によると、家の中でカンナで鰹節みたいに木材を削っていた。
改装した後はいつもきれいに掃除をしてくれていた。
なので、そういうものだって思っていたけど。
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平成に入ってから、住宅メーカーに家のことを頼むことがあった。
建物のデザイン自体は現代的で、営業のお兄さんもさわやか好青年だったのよ。
多分、今は昔と違って熟練工じゃなくても、建物をつくれるようになっているんだと思う。
でも、工事が終わって見ると、押し入れの板が裏表逆に張られちゃっていたみたい……?
それに、作業後に掃除してくれなかったから、家の中に木屑がたくさん落ちていた。
結局、若い大工さんが帰った後に家族で掃除した。
多分、昔は大工が営業から工事まで全部請け負ったから最後まで丁寧だったけど、今は住宅メーカーが営業で工事の人は工事だけで分離しているからなんだろうな。
その点だけちょっとひっかかった。
なんにも言わなかったけど。
別にいいんだけど。
掃除すればいいだけのことだし。