パタゴニアのディメンションジャケット、15年使って先日とうとうお役御免となりました。
気がつけば長い間ほんとに助けられました。軽くて丈夫で雨風しのぎ、たためばカバンにガサっと入るし、洗濯機でバンバン洗えるし、ほんとに便利で大好きでした。
『あれ?ロゴが刺繍になってるやん』という違和感からパタゴニア原宿店で手に取ったこれ、
CSS(コンポジットシームシステム)という縫わずに超音波で各パーツを圧着させるという技術で作られたジャケットで、しなやかでゴワつかないというのもお気に入りの要素でした。
しかしながら5年ほど前に圧着部が次々と剥離してくるという事態に陥り、パタゴニア店舗に修理に持って行きました。
この製品は生地の痛みや汚れが原因で再圧着は出来ないそうで、当時も既にこの技術は採用されておらず剥がれそうな部分も含め全部縫い上げてもらうことになりました。
この時「申し訳ないんですが防水機能が保証できなくなるので(ゴアテックスだったか)生地タグも剥がさせていただくことになるんです…」と申し訳なさそうに言われたので、全然構いませんよ〜と見積りを依頼して渡して来ました。
同時に袖口のラバーバンドがボロボロになってたのでそれも交換してもらうことにしてました。
しばらくして「お見積り出来ました」と電話がありました。
5,000円ぐらいかな…と思ってたところ「大変申し訳ありませんが部品代が…」と。
え?縫い上げに部品?と思ってたら「袖口のバンドは同じ部品がなく、ナイロンバンドになります」
そら無いもんしゃあないからイイですよ。
「縫い上げは無料なんですがナイロンバンドが左右で200円かかってしまいます…」
いやいや、全然ええよ!
こっちはその200円ケチるわけないし、そっちもその200円に負い目なんか感じんでもええよ!
そして1〜2週間待ってバッチリ出来上がってきました。
レシートには「パタゴニアは製品を生涯保証致します」との記載が!
そらこっちも「一生パタゴニア着ます」って言うてお店を後にしましたよ。この修理からも5年。
購入からぶっ通しで10年、修理して5年、
店員さんも「愛着ありますよね、私も同じ経験ありますから分かります。申し訳ありません」と終始低姿勢。
こっちの愛着もそうやけどあなた方の製品愛も充分感じられましたよ。
最後なんて洗濯したらスソのドローコード(スソしぼるゴムひもね)を通してる折り返し部分が剥がれてしまったほど。
確かにコードの留め具と干渉してる生地は外側まで破れてたし(ジャケット写真の左下あたりです)、このまま街のリフォー屋さんで修理して使うか迷いましたが、これもまたなんかのお知らせかなと代替えすることにしました。もっと写真撮っといたら良かったな。
さて、使い続けて分かったパタゴニアの理念と製品愛、次のはまだ買ってませんがもちろんまたパタゴニアで買います!
15年間ありがとうございました!
(ここは船木誠勝、対ヒクソン・グレイシー戦を終えた直後のマイクの感じで読んでください)