【#プロレス今日は何の日】 1987年12.27 両国国技館 | スレンダー川口の「今日もプロレス最高っ!」

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#プロレス今日は何の日 連載します( ̄▽ ̄)

【#プロレス今日は何の日】

1987年12.27 両国国技館

新日本プロレス両国暴動事件っ!

 


 

 

 

たけしプロレス軍団からの刺客ビッグバン・ベイダー登場!

 

 

「アントニオ猪木の逃げる姿を見に来たのか?あんたら猪木を卑怯者にしていいのか?」

いや、ちゃうやんちゃうやんっ!そんな話ちゃうやんっ!

 

ところが猪木さん、長州戦無視してベイダーの挑戦受けちゃう∑(゚Д゚)

 


 

 

荒れる長州!うつむく長州!

 

 


 

 

「どうですか~っ!?」ちゃうで猪木さん!あかんよ!絶対あかん!

長州の気持ち考えてや~(T_T)

 

なぜだ、なぜこうなったんだと、藤波木村組vsマサさん長州組に変更!

わっちゃかわっちゃかしてるのに強制的に試合開始!

もちろん、モノが飛び交いやめろやめろの大合唱!

 


 

 

歓声で聞き取れない部分はプロレスファンの感性で補完すると、

「みんな!納得いかなくても、とにかく試合だけはやらせてくれ!絶対俺が猪木を倒すから!」

 


 

 

とマイクで叫ぶ長州が、あの長州がこんな顔するなんてと、悔しさを越えた悲しみを感じた私、初めて「切ない」という感情を抱いた記憶です。

 

さて、長州がマイクで一旦収め100%納得ではないもののやっと猪木戦へ!

『いいから始めちまえ!』的猪木さん!荒れる予感!

 


 

 

しかしナックル、蹴り、頭突きとストレスを乗せ続ける猪木!

 


卍固めで動きが止まったところ馳が乱入で試合を止め、


不安がるケロちゃんをよそにベイダー戦になだれ込む。

 

で、甲冑脱ぎその顔を見せたベイダー、ここまで毎週のように「謎のマスクマン襲来!」って煽ってたはずが

 

『あれ?素顔なの?マスクマンって言うてたやん…』程度の疑問などぶっ飛ばすその場しのぎのドタバタ続き!

 

 

結果「猪木3分足らずであっさり敗北!」って、そら暴動起こるで猪木さん…( ̄◇ ̄;)

 

 


 

 

どうにも収まらない皆様に、ケロちゃん土下座で悔し涙!

 

 

 

控室では、坂口・藤波から「社長(猪木)が出て行って謝らなかったら収まらないですよ!」「なんで謝らないんですか!」と攻め立てるも、「うるせえ!俺が頭を下げたら誰も観に来なくなるぞ!」「出した結果がたとえ客が求めるものと違っても、それに対して謝ったら客に媚びなきゃいけなくなるぞ。だったらテメーらが頭を下げてこい!俺は謝らん!」と言ったそうな。

(『KAMINOGE』83 -鈴木みのるのふたりごと-より)

 

一見、めちゃくちゃやな!と思われがちなこの言葉、何となく意味は分かります。

出した結果が誤ってたら謝りましょうを強制する風潮がある昨今、(全部が全部とは絶対に言えませんが)正しくもあると思います。

 

ちなみに翌日の東スポはこちら。うむ、そら書かれてもしゃぁない…💦

 

 

 

 

で、一方のベイダーさん、どえらいことをやってのけたわけですが、いったいどんな気持ちだったのか。

 

だってズカズカ入ってきて散々罵倒された中、有無を言わさぬそのパワーで一気に勝負付けて帰って行ったんですよ。

私30年疑問でした。

 

で、ほんとに30年後の2017年、なんと「藤波辰爾&ビッグバンベイダー メモリアルトークショー」が開催されることに!そりゃもう行ってきましよ!あらゆる雑誌・書籍・WEBで語られることが無かったあの時のベイダー氏のあの日の気持ち、ずっと、ずっと聞きたかったあの時の私の気持ち。ひょっとしてこの質問ってNGなのか?やら思いつつも、意を決して聞いてみました!(たぶん緊張で声ちっちゃかったと思います)

 

 

ああ..と上空を見つめ間を置くと

「あの日は歴史的な1日だったと思う。私ではなく、猪木さんを評価すべき1日、試合だったと私は思っている。1日で大きなことが3つぐらいが成し遂げられた試合であり、新日本プロレスにとってベストな1年ではなかったがあの1日で大きく変わったように思う。当時無名だった私をメインイベントに放り込んだうえ、猪木さんにシングルで戦い勝ってしまった。とんでもないことをしてしまった…とも思った。しかし結果的に、自分が猪木さんに勝ったことで、誰もが対ビッグバンベイダーのストーリーが展開し、私と戦う意味がある選手が増えることで新日本プロレスが新しいスタートを切ったと思う」

静かにゆっくり答えてくれました。

 

↓このイベント様子はこちらを

https://middle-edge.jp/articles/bBy2H

 

『ああ、ベイダーさん。めっちゃええ話聞けましたわ・・・』

緊張で汗までかいてた私の足元から天井までさわわ~っと風が吹き抜けるような感覚、一気に晴れやかな気持ちになりました。勝手ながら大仕事をやりとげた満足感で満たされましたとさ。

 

今日もプロレス最高っ!

https://youtu.be/LZwGUsFm7_A

 

 

※ご参考までに後半3つの試合結果は以下の通りです。

1987年12.27 両国国技館 観衆11,097人(超満員札止め)

マサ斉藤、○長州力(6分30秒 ラリアット→体固め)藤波辰巳、木村健吾●

○アントニオ猪木(6分6秒 馳浩乱入→反則勝ち)長州力●

○ビックバン・ベイダー(2分49秒 アバラッシュホールド→片エビ固め)アントニオ猪木●

 

 

 

↓その他暴動コレクション含め魅力的な新日本プロレスがご覧になれます( ̄▽ ̄)

 

 

 

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