あった。
とはいえ、学校絡みだったけれど。クラス会みたいな物だろうか。
・・当然、この飲み会が終わった今の感想としては、最悪だった、という一点に尽きる。
酒には、別に弱すぎるってことはないと思う。人並みには、飲める。
しかし・・飲める飲めないの話ではなく、あの雰囲気に俺はついていけない。
一気飲みをコールする作業を黙って見ていた俺に、誰も意識を向けたりはしない。
ていうか、やり方すらもしらないし。
こんなこと言うくらいなら飲み会になんて出るなと思うだろうけれど、俺はビールが嫌いだ。
苦い、冗談じゃない味がする。
・・あんな苦くて不味い物を、水のような勢いで飲む他の連中が
あの場に限っては羨ましかった。
場にはいた。だけど、居ただけだった。
料理も、腹八分目くらいには食べた。だけど、少しも美味しく感じなかった。
ビールも、嫌だったけど飲んだ。だけど、味を気にして2杯しか飲まなかった俺が、酔いで気分を紛らわせることなど出来なかった。
カラオケを強要されたワケでもない。
一発芸を強要されたワケでもない。
「強要」されるということは、一応は存在を認めてくれていることなのだろうけれど。
俺は今日、俺という存在は、全く気にも留めてくれる人はいなかったと思う。
それは、改めて自分の現状を思い知らされることだった。
いや、強要されなかったことを幸運に思うべきなんだろうか。
半強制的に参加させられたクラス会。俺には何の思い出も残らない会となったけれど、
他の奴らには学生生活最後のクラス会として、深く思い出に残ったことだろう。
・・その「差」が、ただ俺は寂しい。