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 2008年8月3日(日)、広島県世羅郡世羅町にある世羅グリーンパーク弘楽園で行われた2008MFJモトクロス全国大会の併催クラスとして行われたチャイルドクロス決勝の模様。


■チャイルドクロス決勝(10分+1Lap)

 PW、QR、JR、XR、CRF、TT-R、DR-Zなど、国産50ccマシンのAグループとKTM、LEM、ハスキーボーイなどの海外産50ccマシンのBグループが混走となったチャイルドクロスは、他のクラスとは異なり、通常の1コーナーを曲がらずにラムソンジャンプ脇の緩いS字コーナーを過ぎて右手に折れ、大きくショートカットした特設コースで開催された。

 昨日開催された選手会主催のスクールの成果があったのか、スタートから激しくトップ争いが展開された。トップを快走するのは、パワーで勝るKTM50SXプロセニアを駆る#66芦塚雅之(TEAM・PIRATES)。後ろには#1浅井亮太(DR-Z50:KEN FACTORY)、#4松永大輝(PW50:ライトニングRTドリーム合衆国)、#39井川実乃里(KTM50SXプロセニア:98%レーシング)、#44小野泰知(CRF50:BIKE SHOP JUN)#65小川大輝(CRF50:Red Clubうず潮レーシング福山)と続く。
 ペースの速いチャイルドクロスは、スタート直後のストレートからS字に入ったところで10台以上が絡むクラッシュが起きた。目前のクラッシュを見てフロントブレーキをロックさせて転倒する後続の選手もあって、始めから大波乱。しかし、大事に至る選手はいなかったようで、みな比較的早く再スタートを切ってレースに復帰した。

 1Lap目のコントロールライン上には、難を逃れた松永がトップで戻って来る姿があった。その背後には#7手操雅之(DR-Z50:プライベート)、手操をアウト側から豪快にパスする#15上堂薗雅巳(CRF50:Teamブルーイーグルス)、転倒のリカバリが早かった浅井、#2藤井真悟(DR-Z50:(プライベート))らが迫る。

 藤井の追い上げはすさまじく、前方のライダーを次々にかわすと、ついにトップを奪い取る。そして5Lap目にはベストラップ1:10.507をマークするなど大活躍だ。その藤井に刺激を受けたのが浅井亮太だ。藤井を追撃する中で、7Lap目には藤井のタイムをしのぐ1:10.485をマーク。ABグループを通して最高タイムを叩き出す。藤井と浅井の2人は3位に4秒近いタイム差をつけ、レースをリードしていく。
 
 手操も後方から追い上げ、KTMの芦塚との凄まじいバトルを展開する。手操はコーナーで詰めるが、直線ではパワーに勝るKTMに分がある。必至に食らいつくが後半で離されてしまう。
 #73小林研心(PW50:プライベート)と小川大輝による2ストvs4ストのバトルは小川に軍配。

 熾烈なトップ争いは、藤井が逃げ切り優勝。2位にはトータルタイムで3秒強差の浅井が入る。3位には松永。4位には芦塚(Bグループ1位)が、5位には手操(Aグループ4位)が入った。

 炎天下にもかかわらず、前日のスクールでは熱心に話を聞いて、じっくりフリー走行を行っていたチャイルドクロスの選手たちとそのご家族のみなさん、お疲れさまでした。未来のIAライダー目指して、でも焦らずお子さんの成長に合わせて頑張ってください。