こんにちは、木谷卓哉です。

 

今回は本の感想です。

 

夢を叶えるゾウ2 〜ガネーシャと貧乏神〜

(水野 敬也  著/ 文響社  刊)

 

大ヒットシリーズ『夢をかなえるゾウ』の第二弾です。

 

 

『今の自分をどのように見るかで、自由に生きることができる』

 

一つの事実をどの視点で見て、どう解釈するか。

 

その大切さに気づかせてもらえました。

 

 

 

『メインキャラクター』

■西野勤太郎 34歳

新人発掘ライブに出ている事務所に入って八年目のお笑い芸人。

 

■ガネーシャ

ゾウの顔の神様。関西弁。愛煙家。あんみつ好き。

お笑い芸人西野の相方になり、日本最大のお笑い祭典『ゴッド・オブ・コント』で優勝を目指す。

 

■金無幸子

貧乏神の幸子さん。貧乏が大好き。お金がなくても幸せ。

貧乏になる考え方や行動が大好きで、8年間、西野のそばにいる。

 

◯あらすじ

「どうも、みなさん!こんにチクワ!」をツカミのギャグにしている売れないピン芸人、西野勤太郎。

そこへお笑いコンビの相方を求めているガネーシャが現れ、3ヶ月後に開催される日本最大のお笑い祭典『ゴッド・オブ・コント』で優勝を目指すことに。

ガネーシャは西野の逃げ道を断つために無断で300万円を借り、コント王の名声と優勝賞金一千万円を目指す。

 

ガネーシャが西野の家に来るようになると、貧乏神の金無幸子が長い間そばにいることを知る。

ガネーシャ、貧乏神、釈迦も登場し、西野は神々の遊びに振り回されながらも夢を叶えていく。

 

 

西野は、ゴッド・オブ・コントの優勝を目指していく過程で、ガネーシャ、幸子さん、釈迦からいくつもの教えを受けます。

 

・図書館に行く

 

・人の意見を聞いて直す

 

・締切をつくる

 

・失敗を笑い話にして話す

 

・優先順位の一位を決める

 

・やりたいことをやる

 

・楽しみを後に取る訓練をする

 

・プレゼントをする

 

・他の人が気づいていない長所をホメる

 

・店員を喜ばせる

 

・困っている時に、困っている人を助ける

 

・欲しいものを口に出す

 

・日常に楽しさを見出す

 

・つらいとき、自分と同じ境遇にいる人を想像する

 

その教えの中で、僕が印象に残ったものが二つあります。

 

一つは、

 

「つらい状況を笑いにして人に話す」

 

失敗したこと、恥ずかしいこと、みじめな状況を笑い話にするって簡単ではありません。

 

しかし、人に笑って話せるようになれば、自由に生きることができます。


 

「たしかに〜!」と、自分の経験や、これまでの出会った人の話を思い出しました。

 

失敗したことやコンプレックスは、自分が受け入れられていない時には、なかなか話せないものです。

 

僕自身コンプレックスがたくさんあったので、そんな自分を受け入れられていない間は、とても生き苦しかったです。

 

その一つが、クセのある髪の毛。

 

湿度が高い日にクネクネする自分のクセ毛が嫌いでした。

 

ただ、僕のコンプレックスを何にも気にしないどころか、素敵という人にも出会いました。

 

見ているものは同じでも、見る人によって真逆の感想になることを経験した瞬間です。

 

僕の周りにも、頑張ってきたからこそコンプレックスになっている人がいます。

 

他の人からみると素晴らしく見えることでも、自分自身はコンプレックスにしてしまっていることがあるんです。

 

勉強を頑張って来た人は、自分の学力に。

容姿が綺麗な人は、自分の見た目に。

料理が上手な人は、自分の料理の腕に。

英語ができる人は、自分の英語力に。

 

 

共通していることは2つ。

 

「一生懸命に頑張ってきた経験」

「頑張っても上には上がいたという経験」

 

この2つが揃った時にコンプレックスになっている人が何人もいました。

 

比較や評価があることで楽しめる時期もあるかもしれません。

 

しかし、比較や評価がなくなることで、自信を失ったり、失敗と感じることにも繋がりやすくなります。

 

気にしなくなることで、人に話せるようになることもあります

それとは順番が逆で、

人に話すことで、気にしなくなることもあります。

 

「卵が先か、にわとりが先か」のようなもの。

 

誰かに話すと軽くなると分かっていたとしても、つらい渦中に深くいる時は、誰にも言えないものです。

 

話せる人がそばにいる。

 

実際に話さなくても、そばにいるという安心が、話せるようになるまでの支えになるかもしれません。

 

 

そして、もう一つの印象に残った言葉は、

 

「自分が困っているときに、困っている人を助ける」

 

これは、貧乏神の金無幸子の言葉です。


自分に余裕がないと、どうしても周りを助けることができなくなります。

 

溺れかけているのに、溺れている人を助けるような行為に感じてしまうからです。

 

ただ、きっと余裕がないと思っているのは自分だけで、周りから見ると困っていないように映っているかもしれません。

 

 

僕がポジティブかネガティブかを判断する時に使われた、心理テストのようなものがあります。

 

コップに半分水が入っているのを見て、

 

「半分もある」と言うか、

「半分しかない」と言うか

 

というものです。

 

どちらが良いというわけではなく、

一つの事実を、いくつもの視点から見れるのがが大切。

 

 

今あるものを見て、その中で相手に手を差し出すのか

無いものを見て、自分のことに専念するのか。

 

 

これは失敗やコンプレックスにも共通する考え方。

 

今の自分をどのように見るかで、

魅力や自信にもなるし、コンプレックスにもなる。

 

今の自分をどのように見るかで、

自分を優先することもできるし、相手を助けられるようにもなる。

 

誰かを助けることで、自分自身が助けられ、

誰かを応援することで、自分自身が勇気づけられ、

誰かを赦すことで、自分自身を赦すことができる。

 

 

もし、自分のことで精一杯の時が続いているとしたら、

誰かのために行動することで、精一杯の状況から解放され、自由へと繋がっていくのかもしれません。

 

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