戸惑いながらの甘味日和 ⑱ | A・RA・SHI 青担 腐妄想小説

A・RA・SHI 青担 腐妄想小説

ワチャワチャした感じの嵐さん達が基本です。主に智君を中心とした小説です。BLなのは私が根っからの腐女子で、智君が大好きな為、悪しからずご了承を!山が多いかな!色んな感じの話を書けたら良いなと思ってます。




⚠️こちらはBL腐小説です!!
受け付けない方は回れ右を!!!!
楽しめる方のみお進み下さいm(_ _)m





•*¨*•.¸¸🍫*・゚


「ただいま帰りました。」

玄関を開け…先に俺が入る。

「失礼します…。」

続いて智君。腰に手を添え 中に招きいれた。


『お帰りなさいませ、翔さん。』

出迎えてくれたのは家政婦の三田さん。

「三田さん、ただいま😊✨
この人が、大野智さん。俺の大切な人だよ。」

『まぁ、まぁ✨ 大野智さん 初めまして。
櫻井家の家政婦をしています。三田と申します。
お見知り置きを(*^^*)』


(* .ˬ.))ペコリ
「初めまして。大野と申します。
宜しくお願い致します。」


『さっさ、中に入って下さい。
旦那様と奥様がお待ちですよ。』


「ん。
智君、行こう。大丈夫だからね。」

緊張しているのか、いつもより顔が強ばってる智君

「うん ・・・   ( ◜▿◝ ) ふぅー💦

お邪魔します(  . .)"」


三田さんの後に続き応接間へと歩く。

俺も実は……かなり緊張はしている。


両親には、事前に電話で伝えてはいる。


**☎***

〃前から話してた大切な人を連れて行く。
時間を作って欲しい〃

〃その方と結婚する気になったの?〃

〃その事も含めて…話をしたい。
父さんにも時間を作って貰って。〃

〃わかったわ😊〃


***☎****


電話で事前に詳しく話しておくべきか悩んだが、
智君との事を電話で簡単に説明したくなかった。

同性愛の偏見で会うのを拒まれるのだけは避けたい。

智君を知れば…両親も 拒絶はしないと思うんだ。

なんせ〃大野智〃という人間は、あらゆる人を惹きつけ虜にしてしまう魅力的な人だから。
                                              (それも、無自覚に😅💦)





応接間に続くドア🚪に到着…

三田さんが ノックをし、ドアを開ける


『いらっしゃいました。どうぞ…』


応接間に入ると…奥のソファに並んで座る両親


相変わらず…無表情で感情の読めない父
と…
ニコニコ微笑みを浮かべる 母


「ただいま帰りました。」
「失礼しますm(_ _)m」


『おう、おかえり・・・・・』
『おかえりなさい、あっ…え?   あー   


俺の半歩後ろに立つ智君を見て…

明らかに 戸惑いを見せる両親

隣で、智君が一瞬ビクッとなったのを感じた。

俺は、両親の反応に気付かないふりをし…


「こちらは、大野智さん。俺の大切な人。
智君……俺の父と母です。」

智君を紹介した。

続き…半歩前に出て 智君が 挨拶をする。


「はじめまして。大野智と申します。」

名刺を両親に1枚ずつ渡した。


父:
「ONOホームセキュリティ…
                                  あ ーなるほど。そういう事か。



「翔君には、いつもお世話になっております。
コレ…お口に合うか分かりませんが…
( ꜆   '-'  )꜆🛍🎁皆様でお召しあがり下さい。」


紙袋から、手土産を取り出し両親の前に置く

デンッ🎁デンッ🎁  と 置かれる。 

両親の視線が、智君からテーブルの上の手土産に移った。

そして…母が箱を手に取り…

『まぁ…♡ ありがとうございます。
ここのお店、焼き菓子もケーキも絶品なのよね。
新作のカヌレが発売されたって聞いたんだけど…』

話ながら、チラッと智君を見る


(´・v・`)
「はい。新作のカヌレも、後マドレーヌも入れて貰いました。このお店 ご存知なんですね。」


『もちろん、ふふっ、スイーツには目が無いの😊
後で、皆んなで頂きましょうね。
三田さん、 お願い 😊』


『はい。
では、お茶の用意をしてまいります。』


三田さんが 応接間を出て行ってすぐ…


『ゴホン……。
いつまでも立ってないで座りなさい。』


父に言われて…ソファに座った。


数秒間の沈黙の後……

父:
『で……二人の関係は……そのなんだ…』

口篭る父に代わり…

母:
『恋人同士という事で間違いないのよね?』

母が訊ねる。


「はい。
俺と智君は、結婚前提にお付き合いしています。」

母:
『結婚………といっても…ねぇ…アナタ』

父:
『翔…お前。ゲイだったのか?
彼女とかも居たように記憶してるんだが…』


やはり、こういう反応になるよな。

元々は、ノンケの俺。

実際…智君以外の男には1ミリも興味は無い!!

だからと言って、∥ゲイじゃない!!∥と反論するのも違う気がする。

俺が 返答を少し考えてる間に、


「違います。息子さんは、ゲイではありません。
僕は…ゲイです。恋愛対象者は男性です。
翔君は……僕と出会わなければ、恋愛対象は女性のままだったと思います。
僕が…息子さんを好きになり…翔君が応えてくれたんです。あの…………すみません


最後…下を向いて 消え入る声で謝った智君

違う!!それは違うよ智君……

俺らの出逢いを 謝ったりしないで!



「父さん、母さん。
俺は…恋愛対象が男だとか女だとか、そんなくだらない話をしたいんじゃない。
俺は…ここにいる、大野智が好きなんです。
他の誰かでは駄目なんです、彼じゃなきゃ。」


父:
「男同士は、結婚は出来ないんだぞ……」

母:
「そうね………。
世間もまだ…同性婚には厳しいんじゃ…」


「正式な結婚を望むなら、海外に移住しても構わないと思ってる。
世間体を気にして反対されるなら、俺は 今すぐにでも え ……」

縁を切る!そう 啖呵を切ろうとした時、

「翔君!!」

智君が 声を張って 俺を制した 

「さ、智君 ……」

「ご両親が大切に育てた息子さんの当たり前に得られるはずだった幸せを、僕は奪ってしまったのかも知れません。
男同士の結婚を〃はいそうですか〃と認めれる親は居ないと思います。
ですが僕は…僕達は…二人で生きて行きたいと思っています。
世間から批判を浴びても乗り越えて行く覚悟を持っているつもりです。
翔君の事は、何を犠牲にしても守り抜きます。

ただ…何年かかったとしても、翔君を産み育たご両親からは認めて祝福をして貰いたい。
翔君から家族だけは奪いたくないんです。

凄く…厚かましく勝手な事を言ってるは、重々承知しております。
でもどうか……どうか…… 💦
翔君とのお付き合いを認めて下さい。
お願いしますm(_ _)m」


ソファから 立ち上がり、深々と頭を下げる智君

俺も慌てて 立ち上がり 、頭を下げる。



父:
『大野君……君が真剣に翔を思ってくれているのは、良く分かった。
翔も本気で君との未来を見ているのだろう。
だが、すまない……あまりにも 急で………』

母:
『まさか…翔が男性を選ぶとか、考えた事も無かったから。 
大野さん…少し…私達 親にも考える時間を下さいませんか?』


両親は、〃同性愛〃〃同性婚〃に対しては抵抗を示しているが……

智君に対して、マイナスなイメージは無さそうだ



「もちろんです。今日の今日 認めて貰えるとは思っていません。
何度でも、お願いに伺うつもりです。
僕という人間を知って頂く為の時間を下さい。」


父:
『フゥ………。頭ごなしに反対する程、我々の頭は堅くないと思っている。
同性の恋愛にも偏見は無いつもりだったが…
だが、自分の息子となると簡単には割り切れん』


「はい。」

父:
『翔……お前は………』

「何でしょう?」

『イヤ……』


俺に何か言いかけて、口ごもり下を向いた父


智君が 俺の方を向き…

(´・・`)
「翔君…僕は 今日は、この辺でお暇させて貰うよ。
翔君は残って、ご両親と三人で話して。」

(`・3・´)
「何で?俺も一緒に帰るよ。」
 
「僕が居たら…聞きにくい事もある筈だから。
混乱させてしまってると思う。
また、日を改めて伺わせて貰うよ。」

両親の方へ目線を送る智君。



手で口を覆うようにして黙る母と、

腕組みをして、眉間に皺を寄せてる父


確かに…混乱している両親


「翔君の お父さん、お母さん。
今日は、この辺でお暇させて頂いても宜しいでしょうか?また、日を改め…伺わさせて頂きたいと思います。」


父:
『そう…だな。申し訳ないが……
今日の所はお帰り頂いた方が良さそうだ。』


父が 母の方を見て背中に手を添える。


母:
『翔も、帰るの?』


「俺は、少し残るよ。」


母:
『そう……、そうね。』




その時…🚪㌧㌧

家政婦の三田さんが、お茶とケーキを持って入って来た。

父:
『大野さん…お茶だけでも飲んでって下さい。』

母:
『そうね…美味しそうなケーキだわ。
折角…持って来て下さったんだもの。
大野さん、ご一緒して頂けますか?』


ぎこちないながらも、笑顔でお茶に誘う母。


「智君…帰るのは、食べてからでも良いよね?
お茶だけ付き合ってくれる?」


席を立とうとした智君を引き止める。


「………はい。ありがとうございます。
お言葉に甘えてご一緒させて頂きます。」




会話らしい会話もないまま

三人は……黙々とお茶とケーキを食べ


この日の 顔合わせは  終了を告げた。



そして…俺を残し…
               智君だけ、先に帰って行った。







*•*¨*•.¸¸🍫*・゚……To be continued



※ 家政婦さんは 三田さん。
ミタゾノさんにしようかと少し迷ったけど…ww
普通の中年の女性👩の家政婦さんです!