美女と野獣 ④ | A・RA・SHI 青担 腐妄想小説

A・RA・SHI 青担 腐妄想小説

ワチャワチャした感じの嵐さん達が基本です。主に智君を中心とした小説です。BLなのは私が根っからの腐女子で、智君が大好きな為、悪しからずご了承を!山が多いかな!色んな感じの話を書けたら良いなと思ってます。









☆*°☆*°•*🌳🍃¨*•.¸¸☆*・゚






城へと続く道を歩き出します


街を離れると、街灯などは当然ありません


森に入ると、真っ暗闇


空に浮かぶ月が満月であった事が、せめてもの救いです。


少し怖がりの弟のマーくん。


「サ、サ、サトちゃん……
ココ、何か出てこない?」


キョロキョロ辺りを見渡して、サトちゃんの隣りに並びました。


「何かって何が?
それより、歩きにくいよ。道狭くなってきたから縦に並ばないと。」


「うん……わかったよ。後ろに下がる……」

ガサガサ🍃🌀🍃ガサガサ🍃🌀🍃


「サトちゃん!!今、ガサガサって!!」


「風でしょ?どうしたの?
マーくんは、動物は怖くないでしょ?」


狼でも、手懐けてしまうぐらい動物に愛されるマーくん。

夜の森でも動物の事で怯える事は無いと思っていたのですが……



「動物は、大丈夫だけど。
別の何かを感じない??お、オバケみたいな」


「オバケ??まぁ、ずっと視線は感じてたけど、森に入ってからって訳では無かったし。」


「えっ((((°А°”)))))))いつから??
サトちゃんいつから感じてたんだよ〜」



「街を出た所から。最初は気の所為かな?って思ってけど……。
まぁ、ボク達に危害を加えるつもりは無いみたいだし、大丈夫だよ。」



「ほんとに?本当に、大丈夫?!」



「だいじょーーぶ!
お兄ちゃんを信じなさい!」


「うん、信じてるけど…
(゚ー゚;三 ;゚ー゚) キョロキョロ💦」





サトちゃん、自分達に向ける視線に対して嫌悪感は全く感じませんでした。

どちらかというと、見守られてる感。


森に入ってからは、ずっと自分達が歩く道の足元を、月が照らしてくれています。

森の木々に遮られ、月の灯りも届かず、真っ暗闇になってる筈なのに。

それも予測して、松明🔥の準備もしてましたが今の所使わずに歩けていました。





ふと行く先の上の木々を見上げたサトちゃん

ガサガサ🍃🌀🍃と音をたてながら、月の灯りを迎え入れるように、木々が左右に分かれていきました。




『木が、動いてる………』


弟を怖がらせたら可哀想なので、声には出しませんでしたが、その神秘的な光景に目を奪われてしまいました。


きっと、野獣のお城の魔法の力なのかも

銅像の鳥が変幻するぐらいです。

これぐらいの事、出来るのかも知れない。

野獣の王の力なのか、また別の力なのか

それはまだ分かりませんが…

間違いなく城へと案内してくれてるよう…



しばらく歩を進めると、月が沈んでしまい先程までの灯りが無くなってしまいました。



「マーくん、松明付けようか。」


「そうだね。今、準備するね」


マーくんが、荷から、松脂に浸した布を取り出し長い棒に巻き付けます。

その間に、サトちゃんが火を起こし…
その火を松明へと移しました。

辺りが、明るくなりました。

2人の傍に大きな切り株


「少し休憩しよう。まだ、先は長いから」


木に馬を繋ぎ、餌を与え…

2人も、切り株に座って少し休憩です


その時……
数匹の馬の足音が聞こえてきました。

ドンドン近付いてきています


足音は、サトちゃん達の座っている所から少し離れた所で止まり……1頭だけ傍まで寄って来ました。


ヒヒーーン……ドゥドゥ


「やぁ、サト。
俺様自ら、助けに来てやったぞ。
感謝しろ(`-ᴗ-´)ฅドヤッ」


颯爽と馬から降り立ち
サトちゃんの前に立った男は……


街1番の権力者の息子  〃ジュン〃

男らしく濃いめのイケメンで、気さくで陽気な人柄から街の若者から絶大な人気のある男


だが、自意識の高さからか、傲慢な性格。
かなりの自惚れ屋さん。


街1番の美貌を持つサトちゃんに、挨拶代わりに、求愛の言葉を投げかけ、口説くのが日課となっていて……………



「ジュンさんに、助けに来てと頼んだ覚えはありませんがฅ(⚭-⚭ )
現に、助けて頂く状況でも在りません。
お引き取り下さい。」



サトちゃんは、冷たくあしらいます。


「こんな真夜中の森に、お前が居る。
この状況が既に、その状況だろう。
俺様に、護衛を頼みたかったが、思慮深いお前の事だ。遠慮したのに違いない。

お前の気持ちは嬉しいが、俺様の仲で何を遠慮する事がある。

さぁ、俺の手を取れ。

脅されて運ばされている野獣への届け物、
俺様が、一緒に届けてやる。

そして!!!
野蛮な野獣を打ちのめし、生け捕りにし、
俺様の力を、国へ世界へと見せてつけてやるぞ!!」





サトちゃん……呆れて物が言えません。

何故、ボクが脅されてる事になってるのか。

何故、野獣を蹴散らす必要が?

今まで、街への危害は何も無いのに…。

ひっそりと森の奥の城で住んでるだけの野獣を、自分の力を誇示する為に………ムカッ💢



「マーくん、行こう。
ジュンさんは、おかえり下さい。」


「うん。( ’ ◇’)ฅ
ジュンさん、さようなら〜。」



「まて待て!俺様を危険に晒したくない、という サトの恋心は分からなくは無いが……
Wink💜  ฅ ^_-キラキラ
愛しい恋人が危険な場所に踏み入れようとしてるのを見過ごせる訳ないだろ?」



「誰が恋人だ、誰が……ε(・д・`*)ハァ…」


毎度の事なのですが…サトちゃん、このやり取りに少し嫌気が差してます。


何度も、お付き合いを断ってるからです。

それでも会う度に甘い言葉を囁き、愛の告白を人目をはばからず繰り広げてきます。

最近では、嫌がらせなのでは?とサトちゃんは思っている程です。



街には、ジュンを慕う人は男女問わず沢山います。

その子達からの妬み嫉みの含まれた視線は、サトちゃんにとって迷惑でしか在りませんから。




( ’ ◇’)
「サトちゃんの護衛は、僕が居るから大丈夫です。パンをお届けしたら、すぐ帰るので心配には及びません。」


マーくんが、サトちゃんとジュンの間に割って入ります。

サトちゃんを背中に隠し、帰ってくれるように促しますが……


「弟だからといって、兄の恋路を邪魔するのは不粋だぞ。」


「サトちゃんが、本当に好きな人が出来たら応援する!
でも、お前の事は好きじゃないから、お前がサトちゃんに近付くのを邪魔してんだ!
さっさと帰れ!!」


マーくんの言葉に、憤慨したジュン

「俺様の事を好きじゃない奴なんていない!」


マーくんを、力いっぱい突き飛ばしました。

よろけたマーくんを、サトちゃんが受け止めました。

バシッ。ドンッ!!

その時、後ろの木に背中を強く ぶつけてしまいました。


          ( ’ ◇’)ฅ   (ー"ー;)うっ💦

「サトちゃん💦💦大丈夫、ごめん💦」

「大丈夫だよ(´ー` )

ジュンさん。
ボクは、貴方の恋人になる事は無い。
街には、貴方を慕ってる人は沢山居るでしょ?その子達の中から、恋人、花嫁候補を探して下さい。

じゃ……さようなら。」


背中の痛みを堪えて立ち上がりました。


その時、森全体が揺れる程の強い風が吹き

紅い光が降り注ぎ始めました。

光は、サトちゃんとマーくん馬2匹 をすっぽり包み込み

ジュンやジュンの仲間達の目の前で、消えてしまいました。


2人と2匹の居なくなった後には、
薔薇の香りが残り香として残されてるだけ




ジュン達は、口々に叫びます


この香りは、間違いない!

ビースト キャッスル に咲く薔薇の香りだ!



呪われた城に住む野獣の仕業!

野獣の城にいる、魔法使いの仕業だ!


人さらいだ!!人さらいだ!!

野獣が、人を攫ったのだ!!


あの呪われた城へ、我が愛しのサトが囚われてしまった!!


野獣の元から、サト達を救出するぞ!!


数十年、也を潜めていたから、生かしてやっていたが、こうして人に危害を及ばした野獣を生かして置く訳にはいかない。


まして、街一番の美人のサトを狙うなど、街の状況を把握した後の計画に違いない!


街に帰り、作戦を練り、城へ襲撃だ!!


愛しのサトよ!
今、助けに行くぞ!!


おーー!おーーー!!おー!!





経った今、サトちゃんにフラれた筈なのに

不可思議な現象に、そんな事忘れてしまったようです。

フラれるなんて、日常茶飯事で本気の拒絶だと受け止めて無いだけかも知れませんが…




•*¨*•.¸¸☆*・゚🌳🍃☆*°5話へ続く





PS 潤担さん、いらっしゃいましたら……
なんか…m(。>__<。)m ゴメンなさい💦💦

筋肉ムキムキ、街1番のハンサムで、モテモテさんのガストンのルックスの脳内イメージが、潤君だったもので…。

他のキャストも考えたけど……
濃いイケメン=ガストン    に   。スンマセン💦あじさいねこへびあじさい

基本、街にとっては良い人……です。
サトちゃんにベタ惚れなだけなので💦