花火の打ち上げの時だけは、霧を少しだけ晴らして貰う。
シルフィードさんや、風を操る妖怪達が、協力してくれてる。
花火師の松兄と茂さんは、準備は整ったみたい!こっちを見上げて、頭の上で大きく丸を作って、手を振ってくれてる。
さっ、開始20分前。
移動のお知らせの、太鼓を鳴らすよ。
ドンドンドンドンドン・・。
ドンドンドンドンドン・・。
「花火開始20分前です!桟敷席に移動される方は、お早めに戻り下さい。
買い物は、先に済ませて下さい。
露店の方々も、花火打ち上げの時は、販売を止めて花火を、ゆっくりお楽しみ下さい。
花火打ち上げ終了後、露店を再開して下さい。」
ドンドンドン、ドンドンドンドンドン。
さぁ、オイラ達も楽しも!!
「サトシくん、これ着て。皆も!着替えて」
「ショウくん・・浴衣?いつの間に?」
「さっ、時間ないよ!着替えよ。」
みんなお揃いの浴衣に、帯のワンポイントに、それぞれの色が入ってる。
3人は、何となく知ってた感じ。
驚く様子もなく、さっさと着替え初めた。
オイラも、急いで着替えて、帯を締めた。
おー。着心地サイコー。優しい肌触り。
ありがとう、ショウくん♡♡
って、隣りを見ると・・
「ショウくん。帯結べないの?」
帯が、こんがらかって焦ってるショウくん。
可愛い💙(笑)ササッと、着付けてあげた。
「サトシくん。ありがとう(ˊᗜˋ*)」
「こちらこそ、浴衣作ってくれて、ありがとう。(*・∀-)♡♡」
「サトシくん、凄く綺麗だよ。カッコよくて綺麗。本当に。」
「(^ー^* )フフ♪ショウくんも、カッコイイ♡♡」
3人も、嬉しそうにしてる。
「マサキも、カズも、ジュンも、凄く似合ってるよ!!カッコイイ!!可愛い!!」
「「「ショウさん、浴衣ありがとう。リーダー凄く綺麗だよ!」
さぁ、みんな、
cielの街の空に、大輪の花が咲き乱れるよ!
5人、並んで手を握って空を見上げた。