遂に彼と一線を超えてしまった

でもそれは

たった一度という取り決めのもとでの一線…



しかし

堪え性のない私は……



やっぱり

次を望んでしまったのだ



「あのね

 今度の火曜日なんだけど

 そっちの方まで行く用事があって


 帰りにちょっと

 お家に寄ってもいい?」



「ダメだよ」



「えー、いいじゃん

 玄関でキスして帰るだけだから!」



「キスだけじゃ済まなくなるでしょ」



「すぐ帰るし」



「だが断る!」



……むぅーーー



「分かった

 諦める

 あなたに嫌われちゃったら

 大変だもんね」



そうしたやり取りをした

その後からだった



彼の私に対する態度が

明らかに変わったのは




続きます